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[2021/01/01] 「分断」ではなく「調和」を /

令和3/皇紀2681年11月18日 仏滅 | 2021/07/29 17:21 更新
分断から調和へ 大和謹書
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天王下より朝の海を望む
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厳かな年明け

元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤さんが制作した映画「わたしは分断を許さない」
この映画のタイトルを一昨年見た時、正直「分断」ということばがピンと来なかったのだが、その後多くの場所で「分断」ということばを目にするようになった。
別に「分断」がいま始まったことではなく、実は長きに渡って世界や社会には存在し、しかしながら、ここ最近、にわかに顕在化してきたように思う。

例えば、アメリカ大統領選挙に見られる、トランプ派と反トランプ派の戦い。
ここにはアメリカが建国以来ずっと抱えてきた人種差別など、多くの根深い社会問題がベースにあるわけで、我々日本人が考えるほど、生易しい問題ではない。
今回のアメリカ大統領選挙によって、より「分断」は深まり、それを修復するには本当に長い時間を要すると思う。
根本的な解決には世代を超えたタイムスケールを要するのではないだろうか。

広い視点で見た時、世界中で「分断」が起こっている。

しかしながら、極めてローカルな視野で見た時、日本でも「分断」はある。
今春、千葉県では知事選が行われ、鴨川市では市長選が行われる。
特に鴨川市のような「田舎」の選挙では、政策論争というよりも、どっちが「好きか」「嫌いか」のまさにアメリカ大統領選挙と同じような発想での選挙戦が展開される。
場合によっては、親戚同士、友人同士が対立し、戦うことにもなる。
そして、その対立は選挙を終えても根深いものとして残ってしまうことが少なくない。
まさに狭い地域に深刻な「分断」が生まれるのである。

約2ヶ月後に迫ってきた鴨川市長選を考えると、まさにそのような状況が再び生まれつつあり、ただでさえ財政の厳しい鴨川市で、市民が一枚岩になれないとすれば、その後の市政運営、行政運営、そして鴨川市の行く末もたいへん厳しいものになると言わざるを得ない。


私は正直言うと「民主主義」に対しても懐疑的な考え方を持っている。
だからと言って、独裁が良いとは思わないが、そもそも、投票で物事を決めていく方法というのは日本の風土、文化には合っていないのではないかと思う。
元々農耕文化の上に立脚してきた日本人にとって「争いごと」は不得手であると考える。
要は「戦うこと」に慣れていないし、下手くそなのだ。
だから、特に「いなか」の選挙になると、泥沼の戦いになってしまう。

「和を以て尊しと為す」ではないが、私は特に地方のリーダーなどは選挙、投票ではない方法で決めていった方が良いのではないか、と考えている。
はっきり言って、今春出馬を表明している候補者の政策を比べても大差はないように思う。
それもそのはずで、両者とも基本的にいわゆる保守であるからだ。
というより、地方政治において、地域を良くしたい、という政策にそんなに大きな違いは生まれないだろう。

ならば、地域を「分断」するような争いをするよりも、話し合いで互いを尊重しあいながら、最後は市民が一つになれるような決め方をしていっても良いのではないだろうか。
私に言わせれば、もちろんベストな選出方法ではないだろうが、町内会長を決めるようなプロセスで十分ではないかと思ってしまう。

大切なことは選挙に勝つことではない。相手を負かすことでもない。
例えば、市長選であれば、市長に就任した後、なにを為すのか、どんな地域にするために一歩一歩どのように進んでいくのか、ということである。

2021年、この鴨川から「分断」ではなく、日本人本来の「調和」を大切にする、「調和」を追及する、互いをリスペクトし合って社会を創造していく、そんな波を生み出していきたい。
そんな思いを以て、私もこの一年をスタートしていこうと思う。


[WALK:-]



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いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
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