第1回BeachSoccer地域女子チャンピオンズカップ(2019年3月)より5年が経過した。
今日は一日神社で仕事。
夜は7月に行われる、ビーチサッカー関東大会のオンラインミーティング。
じわりじわりと本番が近づいてきている中、当日の段取り、役割分担、準備物などについて調整、確認した。
今回は我々は OZEAN のチームとしても参加し、自分も選手で出るし、本部・運営の役割もある。
日曜には関東女子リーグも行われる。
大忙しな2日間になりそうだ。
さてさて、過去にも日記にコラムを記したこともあるが、元々スポーツとは無縁だった(単に、見て応援するだけだった)私が、2014年ごろからオルカ鴨川FCのクラブ運営に携わり、女子サッカーをサポートするようになり、さらに2018年にオルカを離れてからは、自分自身でビーチサッカーチームを立ち上げ、いまでは関東ビーチサッカー連盟の事務局長や、千葉県サッカー協会フットサル委員会のビーチサッカー部会長を務めさせていただいている。
女子サッカーも、ビーチサッカーも、まだまだマイナーなスポーツであるが、女子サッカーでは東京五輪後、プロリーグである「WEリーグ」がスタートしたものの、目標であった入場者数5,000人を達成する試合はほとんどなく、なでしこリーグ時代の観客数よりも減っているのではないか、という悲惨な状況になっている。方や、数年前まで閑古鳥が鳴いていた欧州では、目下女子サッカーがにわかに台頭し、万単位の観客を集める試合も見られるほどだ。
この数年間で、欧米と日本では、女子サッカー一つとっても、だいぶ差がついてしまった。
まして、ビーチサッカーともなれば、まずは競技自体を知っている人が少なく、観客も100人いれば良いところ。
入場料はほとんどの試合で無料だし、選手は一部クラブを除き、ほぼ全員アマチュアだ。
しかしながら、ビーチサッカー界の会議では、しばしば、202x年のプロリーグ創設を目指す、という目標が語られる。
だが、具体的なロードマップは示されることはない。
ただ、選手たちが、あるいは関係者が、Jリーグやプロ野球、Bリーグなどを夢見て、「プロ化」したい、と叫んでいるだけだ。
冷静になって考えてみれば、観客が100人にも満たない試合、競技人口も少ない中で、プロ化など夢のまた夢だし、女子サッカーですらプロ化は頓挫しそうなのに、ビーチサッカーなど、プロ化したところで、一瞬にして吹き飛んでしまうだろう。
入場料収入やグッズ売り上げなどの収入も望めない中、競技だけで飯を食うなど、虫の良い話すぎる。
じゃあ、そのプロ化を支えるのはだれか、と言ったら、広告効果も対してないところに、社会貢献として純粋に競技を応援する企業スポンサーになるわけで、その企業の業績が悪くなれば、まずはスポーツが切られてしまうだろう。
こんなことを書くと、ビーチサッカーや女子サッカー関係者から怒られてしまいそうだけど、しかし、現実を直視しなければならない。
そもそも私は、スポーツの最終的な理想形がプロ化だとは、さらさら思わない。
しかし、多くの競技者、関係者が、プロアスリートを成立させることを夢見る。
だが、その競技の持続可能なあり方ではないと思うし、強引にプロ化を進めれば、その競技自体に危機を招くことになる。
女子サッカーやビーチサッカーなど、マイナースポーツには、プロ化以外に、目指す方向があるはずだ。
選手たちは間違いなくその競技が好きで取り組んでいるはずだし、生活が担保され、さらに、アスリート活動だけでなく、さまざまな面でスポーツに関わりながら、競技に関わっていけるなら、それこそ、ライフスポーツとして成立するし、その競技の世界は持続可能なものとなる。
そういう意味では、ビーチサッカーは実はポテンシャルがある。
私がビーチサッカーで目指すのは一つのまちづくりだ。
神社に軸足を転換したいま、おぼろげながら、私は耕作放棄地の広がる、未開の神社の前で、新しい社前町をつくりたいという夢がある。
カフェや物産販売だけでなく、スポーツ、エンターテイメント、ウェルネスといった複合的な機能を組合せ、新しい時代の新しい社前を創造したい。
そのコンテンツにビーチがある。
そして、そこで雇用を創出すれば、若いアスリートたちを雇い入れ、彼らの生活を担保することができる。
仕事の内容も、ビーチに関わることであれば、仕事もスポーツもモチベーションを高められる。
要はスポーツ「以外」の時間でいかに稼ぐか、ということである。
そんな空間の創造を私は目指して、ゾンネを立ち上げ、ここまで活動してきた。
簡単に“プロ化”というなかれ。
ほかに道はあるはずだ。
[WALK:5129]