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[2024/06/20] 簡単に“プロ化”というなかれ /

令和6/皇紀2684年5月15日 先勝 | 2024/06/21 10:25 更新
第1回BeachSoccer地域女子チャンピオンズカップ(2019年3月)より5年が経過した。

今日は一日神社で仕事。

夜は7月に行われる、ビーチサッカー関東大会のオンラインミーティング。
じわりじわりと本番が近づいてきている中、当日の段取り、役割分担、準備物などについて調整、確認した。
今回は我々は OZEAN のチームとしても参加し、自分も選手で出るし、本部・運営の役割もある。
日曜には関東女子リーグも行われる。
大忙しな2日間になりそうだ。


さてさて、過去にも日記にコラムを記したこともあるが、元々スポーツとは無縁だった(単に、見て応援するだけだった)私が、2014年ごろからオルカ鴨川FCのクラブ運営に携わり、女子サッカーをサポートするようになり、さらに2018年にオルカを離れてからは、自分自身でビーチサッカーチームを立ち上げ、いまでは関東ビーチサッカー連盟の事務局長や、千葉県サッカー協会フットサル委員会のビーチサッカー部会長を務めさせていただいている。
女子サッカーも、ビーチサッカーも、まだまだマイナーなスポーツであるが、女子サッカーでは東京五輪後、プロリーグである「WEリーグ」がスタートしたものの、目標であった入場者数5,000人を達成する試合はほとんどなく、なでしこリーグ時代の観客数よりも減っているのではないか、という悲惨な状況になっている。方や、数年前まで閑古鳥が鳴いていた欧州では、目下女子サッカーがにわかに台頭し、万単位の観客を集める試合も見られるほどだ。
この数年間で、欧米と日本では、女子サッカー一つとっても、だいぶ差がついてしまった。

まして、ビーチサッカーともなれば、まずは競技自体を知っている人が少なく、観客も100人いれば良いところ。
入場料はほとんどの試合で無料だし、選手は一部クラブを除き、ほぼ全員アマチュアだ。

しかしながら、ビーチサッカー界の会議では、しばしば、202x年のプロリーグ創設を目指す、という目標が語られる。
だが、具体的なロードマップは示されることはない。
ただ、選手たちが、あるいは関係者が、Jリーグやプロ野球、Bリーグなどを夢見て、「プロ化」したい、と叫んでいるだけだ。

冷静になって考えてみれば、観客が100人にも満たない試合、競技人口も少ない中で、プロ化など夢のまた夢だし、女子サッカーですらプロ化は頓挫しそうなのに、ビーチサッカーなど、プロ化したところで、一瞬にして吹き飛んでしまうだろう。
入場料収入やグッズ売り上げなどの収入も望めない中、競技だけで飯を食うなど、虫の良い話すぎる。
じゃあ、そのプロ化を支えるのはだれか、と言ったら、広告効果も対してないところに、社会貢献として純粋に競技を応援する企業スポンサーになるわけで、その企業の業績が悪くなれば、まずはスポーツが切られてしまうだろう。

こんなことを書くと、ビーチサッカーや女子サッカー関係者から怒られてしまいそうだけど、しかし、現実を直視しなければならない。

そもそも私は、スポーツの最終的な理想形がプロ化だとは、さらさら思わない。
しかし、多くの競技者、関係者が、プロアスリートを成立させることを夢見る。
だが、その競技の持続可能なあり方ではないと思うし、強引にプロ化を進めれば、その競技自体に危機を招くことになる。

女子サッカーやビーチサッカーなど、マイナースポーツには、プロ化以外に、目指す方向があるはずだ。
選手たちは間違いなくその競技が好きで取り組んでいるはずだし、生活が担保され、さらに、アスリート活動だけでなく、さまざまな面でスポーツに関わりながら、競技に関わっていけるなら、それこそ、ライフスポーツとして成立するし、その競技の世界は持続可能なものとなる。

そういう意味では、ビーチサッカーは実はポテンシャルがある。
私がビーチサッカーで目指すのは一つのまちづくりだ。
神社に軸足を転換したいま、おぼろげながら、私は耕作放棄地の広がる、未開の神社の前で、新しい社前町をつくりたいという夢がある。
カフェや物産販売だけでなく、スポーツ、エンターテイメント、ウェルネスといった複合的な機能を組合せ、新しい時代の新しい社前を創造したい。
そのコンテンツにビーチがある。
そして、そこで雇用を創出すれば、若いアスリートたちを雇い入れ、彼らの生活を担保することができる。
仕事の内容も、ビーチに関わることであれば、仕事もスポーツもモチベーションを高められる。
要はスポーツ「以外」の時間でいかに稼ぐか、ということである。
そんな空間の創造を私は目指して、ゾンネを立ち上げ、ここまで活動してきた。

簡単に“プロ化”というなかれ。

ほかに道はあるはずだ。


[WALK:5129]


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な・に・ぬ(na.ni.nu)について
いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
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