大きく変わった高松駅前。中央のタワーの4階がセミナーの中継会場
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時間までカフェにて仕事
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今回、四国は香川県高松市にやってきたのは、↓のセミナーのパネラーとして登壇するため。
セミナー自体はオンラインで行われるのだが、モデレーターやパネラーは1ヵ所にリアルに集まって基調講演・事例発表・パネルディスカッションを行うという少々ユニークな形式での開催となったため、四国に渡った次第である。
>>> 四国経済産業局|観光・スポーツ・ヘルスケア×地域資源による健幸支援産業創出セミナー
パネラー集合時間の午後1時まで、ホテルや会場近くのカフェにて仕事。
高松駅前にやってきたのは2014年に家族で「サンライズ瀬戸」号に乗って、四国旅行に来て以来になるが、この8年ちょっとの間に全く別の場所と言って良いほど駅前が再整備されていてビックリ。
対して、我らが鴨川市は……。そう考えるとなんだかブルーになってしまった。ここ10年以上、政争に明け暮れ、目先の利益ばかり追い続けた結果、結局なにも残らない安直で短絡的なまちづくりが繰り返され、地方創生で180度転換しなければならない行政も旧態依然。厳しい財政難の中、なるべく面倒を増やしたくないのか、やらない理由探しばかり。市民も市民で、うまく行っていないのは全て行政や議会のせいにしてしまう。ある意味、だれも責任をとらないまちづくり。失われた時を送っているような気がしてならない。
午後1時、パネラーが集合し、軽く段取りを打合せた後、午後2時よりいよいよセミナーが開始された。
特許庁、さらにモデレーターの方々からの基調講演の後、約20分ずつの時間が与えられ、我々パネラー3人が順々に事例発表。
その後、限られた時間であったが、質疑応答、意見交換を行った。
約2時間半にわたるセミナーであったが、終わってみればあっという間であった。
今回、私のほか、パネラーに立ったのは2名。
一般社団法人みなかみ町体験旅行 福田さん。
一般社団法人KUMAYAMA STORIES 高田さん。
みなかみ町体験旅行はラフティングなどをはじめとするアドヴェンチャー系のプログラムを提供していることで我々の世界では先進事例として有名で、一度お会いしたかった。まさか遠い四国の地でお会いすることになろうとは。
KUMAYAMA STORIESの高田さんはなんと前職は公務員。公務員を辞めて、看護師の知見を活かして、コミュニティナースの活動を展開し始めている。
お話を伺っていくと、みな異色な人たちだった。
みなかみ町体験旅行の活動は15年前に遡る。当時、旅行会社を退職し、宿泊施設のM&Aで水上町に入った福田さんはそのまま残って、今後、着地型の地域旅行会社が必要になると考え、基となる事業を立ち上げた。
民間らしいスピード感で、トライ&エラーを繰り返しながら事業を展開し、現在では全国的にも稀有であろう売上、収益を上げ、事実上、完全自走を果たしている。
我々はある意味実験を続けながら、それを商売にしている、そんなことを語っていて、印象に残った。
セミナー後、もちろん第2ラウンドが設定され(笑)、酒を酌み交わしながら、セミナーでは到底話せない深い話をしたのだが、いやぁ〜、闘っている!!
元々民間発の取り組みなので、いまでは地元行政が、水上町から外部に拠点を移したりしないように、むしろ町が予算をあえて出してつなぎとめているのだとか。旧態依然の観光協会ともやり合ってきた、と語っていたし、外地から入った方なので、本当に苦労は多かったと思うが、それを物ともせず、むしろ活動の原動力に変えて、突き進んできた。
その結果、いまでは水上町にはなくてはならない組織として、存在感を放っている。
ウェルスポはどちらかというと行政発の、官民連携の取り組みであるが、鴨川市の財政難、あるいは政治的な背景もあるだろうか、国の地方創生推進交付金が切れてから、どんどん予算を絞られ、地域スポーツコミッションの言い出しっぺである私は自分で責任を取り、ここ2年度無報酬で事務局長を務め続け、公益性の高い事業を展開しているのにも関わらず、もはや独立採算でやらなければならない事態に追い込まれている。
でも、福田さんとの出会いで、ある種覚悟は強まった。
もう行政を頼らず、自分たちでやろう。その方が自由度は高いし、スピーディに物事を進められる。
なにより文句を言われる筋合いもなくなる。笑
いつしか、鴨川市が予算を出してでもつなぎとめるような、そんな組織にしてやろうじゃないか、そんな思いを新たにした。
高田さんにはなぜ公務員を辞めてまで、コミュニティーナースから始まる、一連の事業を手掛けたのか、伺った。
一言、行政は遅いし、いろいろと面倒、、、
こういう人に行政に残ってほしかった。笑
それぞれ別々の土地で、別々の環境で活動している3人であるが、しかし、基本的な考えと、行動は一緒に思えた。
まさに闘う同志を得たような気持ちだった。
遠い四国の地まで遥々やってきた甲斐があった。
うれしい御縁に乾杯!!
それにしても、まちづくりを本気で推進している人たち。
やっぱりみんな「M」だ。
苦しむ自分を楽しめる自分がいる。
ある意味の「隠れS」でもある。笑
まちづくりは「M」になれっ!!
ちなみに、福田さんは「サンライズ瀬戸」号に乗り込み、帰っていった。
サンライズをあえて選択するところ、私も大いに共感してしまう。
私と同じく、変わり者であるのは間違いない!笑笑笑
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