準優勝を記念して、ビーチコートのスプリンクラーをバージョンアップ!?
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29日深夜に行われた、FIFAビーチサッカーW杯ロシア2021の決勝戦。
史上初の決勝進出を果たした日本代表は、開催国・地元ロシアとの大一番を迎えた。
グループリーグでは1−7で大敗している相手だけに、なんとしてもリベンジを果たし、ワールドカップを獲得したいところ。
試合は序盤から両者気持ちの入った好ゲームとなった。
予想はしていたが、開催国との決勝だけあって、完全アウェイな異様な雰囲気。
その中で日本代表も精一杯戦った。
ビーチサッカーは慣習的に試合中に場内を盛り上げるスタジアムDJが入り、さらに音楽も流される。J Sports の解説を務めた澤田さんも言っていたが、DJの腕で試合の流れを変えることさえできてしまう。
そういう意味でも開催国のロシアは圧倒的に有利でもあるのだ。
これはサッカーやフットサルの他のカテゴリーとは全く違うところであり、ビーチサッカーがエンターテイメント性をもつ一つの理由でもある。
試合は第1ピリオド、拮抗した展開の中で、ロシアのスローインから一瞬マークを外され鮮やかなシザーズを決められ、先制されてしまう。
しかし、そこからズルズルとは行かず、日本も耐えて、0−1で第1ピリオドを終える。
第2ピリオド、日本のキックオフで開始。
そのキックオフからの浮き球のパスを赤熊選手がそのままシザーズ。
これが見事に決まり、日本が1−1の同点とする。
しかし、そのすぐ後、ロシアに与えたFKをしっかり決められ、再びロシアが勝ち越し。
さらにもう1本FKを決められ、1−3の2点差に。
日本も赤熊選手がPKを決めて2−3とするが、ロシアがさらに1点を追加し、2−4で第2ピリオドを終了。
だが、ビーチサッカーの2点差はまだまだ全くわからない点差。
1分もあれば、あっという間に2点差など逆転されることさえある。
そして、勝負の第3ピリオド。
日本は果敢にまずは1点を目指す。
だが、数あるチャンスを決めきれず、逆に終盤、ロシアに痛い得点を許してしまう。
そのまま日本に流れが来ることもなく、2−5で終了のホイッスル。
地元ロシアが優勝を飾り、日本は悔しい準優勝となった。
この試合、ロシアは最後まで高い集中力を保ち、日本もなかなかチャンスを作れなかった。
また、ロシアはワンチャンスを確実に決めてきた。
特に今日のロシアの決定力は光った。
おそらく開催国というプレッシャーの中で、選手たちはいつも以上のパフォーマンスを発揮したのだと思う。
しかしながら、日本も史上初の決勝進出を果たし、準優勝に輝いた。
これは胸を張って良い結果だし、未来につながる準優勝とも言える。
日本のビーチサッカーの歴史はここ十数年であるが、確実に成長し続けている。
数年前には全国に地域リーグが組織され、競技人口も徐々に増えてきている。
だが、まだまだ発展途上。
今回の準優勝という結果を糧に、我々ビーチサッカー関係者がどこまで普及していけるか。
それにかかっているし、そのための課題も山積である。
奇しくも解説を務めた澤田さんは、オルカとも戦った静産磐田ボニータのスタジアムDJを務められていた方でもある。
女子サッカーにも関わった方が、ビーチサッカーにも関わり、私も昨年のHEKINAN CUPでお会いし、挨拶させていただいたりもした。実は澤田さんのDJを学んで、私もオルカ時代、オルカのホームゲームのDJに活かしたこともある。
これも御縁であるし、澤田さんが最後に女子ビーチサッカーの普及についても解説で言及されていた。
女子ビーチサッカーはまさにいま始まったばかり。
競技人口も全国でおそらく200人程度だろう。
FIFAも女子ビーチサッカーW杯の創設に向けて動いており、今大会も開幕前に女子のエキシビジョン的な大会が行われていた。
日本女子代表が組織される話もちらほら出ている。
だからこそ、逆に代表を目指す女子選手にとっては大きなチャンスでもある。
がんばれば、代表選手に選ばれる可能性が高いのだ。
3年前に立ち上げた SONNE Kamogawa B.S. の一つの目標は、特に女子の代表選手を鴨川から輩出すること。
今回、ビーチサッカーを見て、魅了され、興味をもった人は、ぜひぜひ我々が実施している、だれでも参加可能な体験練習会に参加してほしいと思う。
老若男女、サッカー経験も問わない。
ビーチサッカーがいかに楽しいスポーツか、楽しいスポーツが強いということ。
そして、ビーチサッカーのもつエンターテイメント性。
まちづくりへの可能性。
いろいろなものをボールを蹴り合いながら、感じてもらえたら、と思う。
日本代表のみなさん、おつかれさまでした。
そして、ありがとう。
これからもみんなでビーチサッカーを、さらに盛り上げましょう!
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