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[2021/02/20] 楽しくなきゃ、スポーツじゃない! /

令和3/皇紀2681年1月9日 先負 | 2021/07/29 17:21 更新
よく晴れ、気温もアップした一日。河津桜はもう散ってきている。風は強かった。
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かつて「楽しくなければテレビじゃない」というテーマをフジテレビが掲げていたが、そのことばを借りれば「楽しくなければスポーツじゃない」と思う。

「また最悪の事態が…」益子直美さんを苦しめた“暴言” 怒らない指導でスポーツ界に一石
https://news.yahoo.co.jp/articles/b97cac8eb83390b8df845b6aa368ef6292a2074b

この記事を読んで、改めて、日本のスポーツ界の課題を感じた。
私はオルカ鴨川FCのフロントとして、スポーツ界に本格的に携わって以降、今では地域スポーツコミッションの事務局長としてスポーツを通じた地域振興に取り組んでいる。また、2018年には鴨川から新たなビーチ文化を発信しようと、女子ビーチサッカーチーム「SONNE Kamogawa B.S.」も立ち上げた。

これまでの経験を元に「楽しくなければスポーツじゃない」が私の哲学になっている。
スポーツは本来楽しいものであり「楽しさ」からスタートしなければ「スポーツ」ではない。

オランダのアルメア市を訪問した際、子どもたちの運動機会の提供、そして、個々に潜在するスポーツのタレント性に気づくために推進されているプロジェクトで整備された子ども用のスポーツ施設の壁に書かれていたことば。
そこでオレンジ色に染められていた単語は「楽しさ」であった。
楽しいからうまくなりたくなる。うまくなれば強くなる……。原点はやはり「楽しさ」であった。

日本ではクロススポーツもネガティブに受け止められるところがある。
サッカーをやる選手はひたすらサッカーだけをやる。
サッカー部の顧問に、今度の野球部の試合に助っ人として参加してくれないか、と言ったら、おそらく半数以上の顧問は断るのではないだろうか。サッカー以外のスポーツでケガでもされたら困る、という思いなどがはたらくのだろう。そもそも、サッカーやるなら、サッカーに専念し、サッカーを極めろ、という考えもあるのかもしれない。
サッカーに限ったことなく、日本のスポーツ界ではまだまだこのような考え方が多くの種目で跋扈しているように思う。

しかし、実際に複数のスポーツに取り組むメリットは大きい。
ケガのリスクなどよりよほど大きいと私は思う。
むしろさまざまな筋肉、関節を使うことでバランスのとれたケガをしにくくなる体になるとさえ思う。あるいは他の競技に触れることで、本職の競技にインスパイアされるところもあるだろう。結果、プレーの幅が広がると思う。

つまるところ、私は日本のスポーツ界の根源は部活動にあると思う。
部活動改革なくして、日本のスポーツ界は根本的には変わらないだろう。
いまだに勝利至上主義、精神論が横行している部活動が存在している限り、日本のスポーツは楽しくならない。
もちろん現場でその風潮を変えるべく努力している顧問、指導者がいることも理解している。

地方では子どもたちの数が減り、部活動の中でもチーム種目は厳しい状況にある。
鴨川市でも1校では組織できない種目が次々に出てきて、廃部に追い込まれている。
そろそろ1校=1部という概念をなくし、そもそも、学校の枠組みで行う部活動から、地域ぐるみで取り組む学校に縛られない地域クラブチームへ移行させ、より自由度の高い選択、そして、その競技を経験してきた本当の技術、楽しさを教えられる指導者によるコーチングを実現するなどの抜本的な仕組みの改革が必要だ。
文部科学省も数年を目処に、部活動の地域化を目指すとうたっている。

英語の「sport」を辞書で引いてみてほしい。
「楽しさ」「楽しみ」という意味が「sport」自体にあるのだ。

日本のスポーツも本来の「sport」になる時代が来ることを望みたい。
そして、自分もその社会を実現するための一翼として、尽力していきたいと思う。
記事を読み、改めて、心を新たにするのであった。


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