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[2019/09/18] 被災10日目:事件は現場で起きている /

令和元/皇紀2679年8月20日 先負 | 2019/09/19 11:08 更新
今日も国からブルーシートが…
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被災10日目。
今日は午前中、神社にて作業。台風襲来で時は止まり、地域総力戦で被災からの復旧に当たっているが、みんなそうだが、やらなければならなかった仕事も止まってしまっているのも事実。実はこれが産業被災にもつながっていく。
今日は雨ということもあり、どうしてもやらなければならない作業をさせてもらい、それから現場は出勤することにした。

と、二男がこのところ学校で調子を崩すことが多いということで、急遽病院に行くことになり、私も同行する。
いろいろと検査し、とりあえず体質改善も兼ねて、漢方薬を試してみようということになった。元々、繊細で神経質な二男であるが、おそらくはその性格が自律神経にも影響し、心身症ではないが、不安定になっているのではないかと思う。
じっくりと長期戦で改善していかねばならない。

夕方、文化体育館へ。
今日も政府よりブルーシートが大量に届いている。
ちょうど私が出勤すると、大きなトラックが次々に2台やってきて、またまた大量のブルーシートを市職員のみなさんと協力して搬入する。
ロビーのブルーシートはもはやピラミット状態に……。

日中、自衛隊が屋根補修作業用にブルーシート等の備品を取りに来たが、自衛隊の方が言うには、ブルーシートや土嚢袋だけではだめで、ロープやシーリングテープ(つなぎ目からの雨漏りを防止する)、滑り止めの地下足袋等、いろいろと備品があった方が良いのだそうだ。
実際に現場で動いて、話してみてわかること。

某刑事ドラマの映画版で「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」という有名なセリフがあったが、今回、まさにそれを感ずる。

この非常時に批判めいたことは言いたくないけど、明らかに初動の遅れた国や県のトップは今になって躍起になっているが、あるニュースによると、政府は被災地にブルーシートを◯◯◯枚送っている。しっかり支援している、と豪語していると言うが、被災地の現場からすると、遅きに失した感は否めない。
確かにブルーシート等が足りていない地域もあるかもしれないが、多くの地域では物資の一次受付場所では水も食糧も、ブルーシートもあふれるほどになっており、むしろそこから本当に困っている人、本当にまだ足りていないミクロな地区、世帯にどのように行き渡らせるのか、ということが課題になっているのだ。

現場感からすると、政府からこの2日ほどで提供されたブルーシートは間違いなく大量に余る可能性が高く、誤解を恐れずに言えば、結局末端の自治体の行政職員が、国の威信のために、支援したというアリバイづくりのために、とんちんかんな遅れたタイミングでやってきた大量のブルーシートを受入れ、搬入作業をせざるを得ない状況を作っているのであり、むしろ、これはそれこそ職員の時間の無駄であり、復旧作業をさらに遅らせることにつながっているのでは、とさえ思ってしまう。

ブルーシートが大量に来たところで、ここ数日わかったことは素人、特に足腰の弱まっているお年寄りが屋根にのぼって作業することは危険極まりないことであり、現に数名の方が命を落としているということ。
つまり、ブルーシートだけでなく、高所作業のできる専門家が来なければ意味がないのである。
自衛隊やボランティアのみなさんが本当にがんばってくださっているが、それでもマンパワーは足りず、それこそ、国や県が連携して、全国から職人を集め、早期復興に向けて力を発揮してほしい。

余りに余るであろう物資についても、一旦市で受けてしまったものを他市に出すことは一つの市の判断や権限ではできないだろう。
であるならば、国や県がそれこそ自治体間の橋渡し役となり、鴨川市ではもう使われない物資であっても、他の市町村で使えるものがあれば、それを“横流し”(言い方は悪いけど)する判断をし、実際に運搬するとか、そういうこともできるはずだ。
現に隣接市町村ではいまも断水して、水を必要としている地域もある。

要は現場を見ていないから、現場を見ていたとしてもパフォーマンス的なもので、上辺だけを見聞きして帰ってしまうから、そういう事態が起こるのだと思う。

今回被災したことで学びもたくさんある。
こちらは落ち着いた頃に改めて自分なりに整理したいと考えるが、現場を見て、しっかり深く把握すること、これがとにかく大切なことであると痛感する。


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