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[2019/02/19] 死生観を語る! /

平成31/皇紀2679年1月15日 先負 | 2021/07/29 17:21 更新
初めてのテーマ!

僧侶の早島さんとトークセッション

いえーい
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小学校統合に向けて駐車場の改修工事が始まった
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夜、南総文化ホールで行われた、安房医療ねっとという医療関係者を対象とした勉強会の講師として参向した。
南房総市の僧侶・早島さんとともに登壇し、スピーチ、そして、後半はトークセッションしたわけだが、今回のテーマは「三途の川の渡り方、渡らせ方」

おかげさまで、長年、さまざまな講演にお呼びいただき、まちづくりやベンチャー起業などについて語ってきたが、宗教者として死生観を語るのは初めて!
しかも、一般的に神職は神葬祭を奉仕することは極めて少なく、実はあまり死にも直面していない。

講演依頼を受けた時、一瞬、うっ!と考えてしまったが、しかし、自分が勉強できる機会でもあるし、年齢的に死ともしっかり向き合ってみて、それを社頭などでもしっかり伝えられるようにしなければということでお引き受けした。
主催者の方には、私はもしかすると死を明るく語ってしまうかもしれないけど、それでも構いませんか、と確認したところ、むしろそのように語ってください、と言われたこともあり、この難解でセンシティブなテーマのスピーカーとして臨むことができた。

神社本庁や神社関係のウェブサイトを見つつ、神道の死生観や神葬祭の習わしについて確認し、独自のプレゼン資料を作成。
さらに自分の考察も加えた。

私は若い頃、死を考えると恐怖心で夜も眠れなくなったことがある。別に重い病気をしたとかそういうことではないが、おそらくだれにでも死について考えてしまう時期は一度はあると思う。
なぜ死が怖いのか、自分なりに分析すると3つのことが見出された。

1.死後の世界は未知の世界であるから
2.自分がなくなってしまう自己喪失感
3.孤独になるのではないか

そこで、自分はそれぞれにソリューションを考え、自分を落ち着けたわけだが、それを今日も話した。

神社神道の死生観の大きな特徴は生命の連続性であり、生み生まれる、命のつながりを重視するところにある。すなわち、人間は死した後、祖先神のところに帰り、祖先神の一員として子孫を守っていく役割を負う。
つまり、言い換えれば、記憶はもちろんないが、生まれる前に戻る、経験してきた場所に戻るということだ。
これは自分にとって死の恐怖を軽減する大きなファクターとなった。

そして、自分の肉体はなくなってしまうかもしれないが、自分という存在は例えばDNAや、あるいは思いなど、いろいろなかたちで残る。つまり自分はなくならないのだ。

孤独についても、祖先神のところへ戻るのだから、死した後も決して孤独になることはなく、仲間はいるのである。

この3つのソリューションにより、もちろん完璧ではないが、死へのイメージはかなり変わると思う。

その他、古事記に描かれている死生観や寿命、あるいは、中今という発想などについて40分ほどの時間を使ってスピーチしたのだが、最終的な結論は、やはり「今のこの瞬間を一生懸命生きること」に行き着いた。それが「三途の川の渡り方、渡らせ方」にも通ずるのではないかと。

実はこの結論は奇しくも、私の前にスピーチした僧侶の早島さんと全く同じものだった。
早島さんのお話しの中にも、共通項がたくさんあり、宗教は違えども、結局はつまるところは一緒なのだ、と改めて確信し、ちょっぴり嬉しい思いにもなった。

後段のトークセッションでは、会場から出たさまざまな質問にお答えしていったが、質問された方はみな医師であり、確かに我々と違って科学的、医学的アプローチから患者に向き合い、生死とも向き合っているわけだが、しかし、真理は一緒のような気がした。
アプローチこそ違えども、我々はみな、人間のもつ本来の力を引き出す、本来の生き方を引き出し、気づく手伝いをしているのだ。
これは医師であろうと、宗教者であろうと変わらない。

そして、医師のみなさんがそうやって真剣に人の生き、死にというものに向き合ってくださっていることがなにより嬉しかった。

初めてのテーマであったが、登壇した私が一番「楽しんで」しまったかもしれない。
とても貴重な時間となった。


[WALK:1902]


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いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
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