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[2018/12/07] 欧州7日目 オランダサッカー協会・アルメア市 /

平成30/皇紀2678年11月1日 大安 | 2021/07/29 17:21 更新
オランダサッカー協会の方々と…
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オランダのローカルな駅
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駅前を歩く新田さん
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ここにも駐輪場が
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自転車レーンが当たり前のように整備されている
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これはなかなか工夫されたシンプルなサイクルスタンド
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ボリューミーなランチ。もう夜までおなかいっぱい!
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オランダの英雄、ヨハン・クライフのことば「サッカーはシンプルだ。しかし、シンプルなサッカーほど難しいものはない」
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オランダ協会をバックに
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練習場
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天然芝のピッチ
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アルメア市のスポーツ施設
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運動メニューが壁に記されている
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科学的に設定された運動メニューをこなせるように工夫された室内運動場
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このルームでどんなメニュー(動き)を行うのか、入り口の壁面に記されている
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DOJO(体操、柔道など、クロススポーツを行えるようになっている)
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DOJOの壁面に書かれたメッセージ。スポーツを極める過程が記されているが、一番上の文字色の違うことばは「楽しむ」つまり、まず大前提としてスポーツは「楽しむ」ということ
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今日はローカル列車でデュッセルドルフへ戻る
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車内にも自転車・ベビーカースペースが確保されている。
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今日は今回の欧州訪問の中でも最重要な日の一つ。
オランダサッカー協会を訪問し、鴨川市のプレゼンテーションをさせていただいた。

午前中、鉄道に乗り、デュッセルドルフから1時間半ほどのオランダの田舎町を目指す。
1時間半ほど時間があったので、新田さんと街を散歩しつつ、今回アテンドをお願いしたエドワードさん合流。
車に30分ほど乗り、オランダサッカー協会に到着した。

オランダサッカー協会はアムステルダムなど、大都市のど真ん中にあるかと思いきや、なんと、ユトレヒトからさらに東方へ行ったZeistという田舎町のしかも森の木立に囲まれた閑静な場所にあった。
とてもリラックスできる環境。最近、建物もさらに増設・リノベーションされ、オランダ代表チームも試合前になると施設内にあるトレーニングピッチで練習をし、敷地内のチームホテルに宿泊して試合に臨むのだそうだ。

こういったところに立地を選ぶあたり(要は鴨川の里山に本部を設けるようなもの)、そのセンスがすばらしいと思う。
都市集中型の日本に対して、都市だけでなく地方でも十分に機能できる、そんな文化がヨーロッパには存在している。
ここは見習うところであろう。

オランダサッカー協会へのプレゼンは1時間ほど。
詳しい内容は記せないが、初回のプレゼンとしてはおそらくうまく行ったのではないかと思う。
まぁ、厳しいところも質問でつかれたけど、同行したエドワード氏もリップサービスかもしれないが、プレゼンを高く評価してくれた(^^)


協会をあとにすると、今度はアルメア市へと向かう。
道路も混雑しておらず、1時間足らずでアルメア市に到着。
アルメア市のスポーツ施設でミーティングを行うことになった。

来てくれたのは、アルメア市役所でスポーツによるまちづくりに取り組んでいるお二人と、子どもたちのスポーツ育成プログラム(データベース)を設計・提供しているITベンダーの女性だった。
アルメア市では、子どもたちのもつ無限の可能性を信じて、一人ひとりの子どものもつスポーツの能力を独自のプログラムによって最大限に引き出し、その子どものタレントを発掘し、磨いていこうという取り組みを市をあげて推進している。

アルメア市のビジョンとして、アムステルダムやロッテルダムといったメジャーなスポーツが成立している大都市を目指すのでもなく、ただのんべんだらりとスポーツが存在する都市を目指すのでもなく、子どもたちを育成し、次世代のアスリートや、あるいはトップアスリートにならずとも生涯続けられるライフスポーツを各自がもてるような、まさにスポーツを核としたまちづくりを目指し、実際に実行しているのである。

私はまず、この哲学、ビジョンがすばらしいと思った。
そして、担当している市役所の2人もとにかく暑い。
言語はオランダ語ではあるけれど、情熱はひしひしと伝わってきた。

どちらかというとマネージャを務める方は、スポーツによるまちづくりを構想し、ついにその実行できる道筋をつけ、体制づくりやスポーツプログラムの構成などを手がけている。
そして、その相棒は20年来、スポーツを科学的に研究し、身体の動きや各スポーツ種目への適応など、専門知識を学び、探求してきた方である。
通訳をしたエドワードさんも、この2人のコンビネーションがあってこそ、アルメア市のスポーツ施策は成り立ち、全オランダからも注目されていると語っていた。

具体的には、身体の動きを複数の体系に分け、各動きがどのような効果をもたらすのか、そして、どの種目にはどの動きをトレーニングすることが適切なのか。あるいは、その子が得意な動きから、スポーツ種目適正を判断し、アドバイスするなど、あくまでも科学的アプローチによって育成プログラムを実行している。

その背景には子どもたちがテレビゲームやインターネットなどでスポーツ離れをしている、このままでは子どもたちの運動能力は低下し、また健康にも影響が及ぶという、日本にも通ずる危機感があったのだそうだ。
なんとかして子どもたちがスポーツに触れ、さらに自分の能力を見つけ、トップアスリートになる者、生涯スポーツを続ける者、そういったそれぞれのスポーツライフをつくるべく、AKTと呼ばれる独自のプログラムを開発し、実践しているのだという。

アルメア市には10の区があり、それぞれに小学校があるそうだが、各小学校にはスポーツの専門知識をもった教員を配置し、まずは体育の授業で子どもたちにスポーツの魅力を実践的に伝える。
加えて、放課後に各区にあるトレーニング施設で子どもたちはよりスポーツに親しみ、身体の動きを学び、自分の適正を見つけていくという取り組みを展開している。
各トレーニング施設には専門のコーチがいて、彼らが子どもたちの動きを見ながら、それをデータ化し、アルメア市には子どもたちのスポーツ能力に関する緻密なデータベースができあがっているのだ。
それを元に、各子どもたちに適正なアドバイスを加え、スポーツの楽しさとともに、より一層向上する道筋を伝え、導いているのである。

プレゼン終了後には実際に施設も見させていただいた。
ユニークなプログラムを体現した施設はとても斬新で、刺激的であった。
しかし、この規模であれば、鴨川市でも十分に導入可能である。

ただ、とにかく大切なのは、まずもって、ベースとなる哲学であり、ビジョンであろう。
表面的なテクニックの部分を模倣したとしても、到底アルメア市のような取り組みはできないと思う。
ある種の危機感から来る熱い思い、そして、自分の都市はこうなっていくんだという明確で強いビジョン、それを実行する能力と行動力。そういった要素が揃ってこそ、このような事業が可能となる。

アルメア市の取り組みは、見ようによってはとてもシステマティックで無機的なようにも見えるかもしれない。
しかし、私が感じたのはそのベースにある情熱だった。

施設内の「JUDO」場の壁にはスポーツが上達していく過程が文章として書かれていたが、その第一に記されていたのは、「まずはスポーツを楽しむこと」であった。

大いなる刺激を受け、アルメア市をあとにし、エドワードさんとはお別れ。
新田さんと再び列車に乗り、帰りはローカル線で3時間ほどの時間をかけて、デュッセルドルフへの帰路に就いた。


帰りの列車内では、ちょっとした出来事が……。
途中から若者グループが乗ってきたのだが、なんと、Bluetoothのスピーカーを持ち込み、大爆音でビートの聞いた音楽を流し、終始大騒ぎ。
さらに途中から乗ってきた酔っぱらいおばちゃんも混ざっての、もはや、なんでもありの状況となった。

まぁ、海外では携帯電話の通話は特に制限されていないところがほとんどだが、大爆音の音楽再生、大騒ぎとなると話が違うと思うが……。

そんなアウェイの洗礼を受けつつ、我々はデュッセルドルフに到着した。


[WALK:10777]



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いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
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