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[2017/12/30] (続)ラグりんと鴨川のこと 2017 /

皇紀2677年11月13日 大安 | 2017/12/30 23:30 更新
2015/10/29 制作資料が鴨川へ移設された。
SP-100EE 4.30 mm ISO125 1/200 sec f/2.9

長期間にわたり、丁寧に取材してくれた記事が公開された。
さっそく私もツイートしたが、なかなかの反響。
すさまじい勢いでリツートや「いいね!」が。これっていわゆるBUZZってる!?

ヤフーニュースにも取り上げられていたが、まぁ、想定通り、いろいろなコメントがネットをまたまた駆け巡っている。
いずれにしても、テレビ放送から5年経ってもなお、このように記事として取り上げられ、良きにつけ悪しきにつけネットでも一定の反響があることはありがたいことだと思う。
これもあきらめずに、しぶとく、鴨川らしくコツコツと活動を継続してきたからだと自負している。聖地88ヶ所に選出された影響もあるかもしれないが、現に今年はこれまでで一番多くの研究やマスメディアの取材を受けたような気がする。

以下が公開された記事3本。
12月17日に鴨川で開催した第1回WBCの現場にも取材に来てくれ、こちらも追加で記事にしてくださったのはありがたい。

「オタなめんな」と言われた鴨川 「聖地失敗例」の誤解と成功
https://withnews.jp/article/f0171229008qq000000000000000W02q10601qq000016440A

アニメ聖地「ご神体」を託された鴨川 「呪い」と呼ばれる壮大プラン
https://withnews.jp/article/f0171229009qq000000000000000W02q10601qq000016441A

「らき☆すた」と「ラグりん」がガチ草野球対決 最も濃く熱いWBC
https://withnews.jp/article/f0171230002qq000000000000000W02q10601qq000016485A


さてさて、相変わらず、コメントの中にはネガティブな内容を書き込む人たちもいるが、今回私なりに実際の現場について要点を書いておこう。
なお、取り組みの詳しい経緯などについては、4年前に↓の日記でまとめているので、そちらをご参照いただければ。

[2013/05/16] ラグりんと鴨川のこと
http://na.ni.nu/diaries/003865.html


鴨川は失敗していないのかもしれないけど、成功もしていないのでは?

これはその通りで、私自身、ラグりんと鴨川の取り組みについて自分で「成功」とも「失敗」とも評価していない。
なぜなら、評価というのはそもそも第三者が為すものであり、あるいは後の時代に下されるものだからである。

我々の取り組みは現在進行系であり、現時点で「成功」「失敗」と評価するものではない。
「成功」と自分で評価してしまったら、その時点で活動も終わってしまうだろう。

活動に常に問題もつきまとう。それらの問題に向き合って解決することが醍醐味である。
これは本活動に限ったことではなく、さまざまな事業、もっと言えば人生に言えることだと思う。

なお、作品そのものの云々については言及しない。
これは受け止める人の主観にかなり委ねられるところでもあり、そもそも制作現場に携わっていない我々推進委員会がとやかく言うものではないのだ。

鴨川を舞台にしてくれた、それだけでありがたい。
地元住民としてそんな作品、そしてファンを盛り上げていくことは当然のことだと思う。


クローズアップ現代を見る限り、やっぱり地元が鴨川推しをお願いしているんじゃないの?

アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3171/1.html

クローズアップ現代で鴨川が取り上げられた時、冒頭の場面で出てきた会議のシーン。
そこで地元住民が「アニメの中で、ものすごいおらが丼を出してもらって」「ビーチのシーンが多いで、美しいのだけども、そろそろ飽きるんじゃないのって話があったので、もっと出てほしいな 他の所も」と製作委員会に対して発言している。

この切り取られた場面を見れば、あたかも鴨川側が制作側に鴨川をもっとアピールするようにお願いして、作品に介入しているように思える。
いやはや、マスメディアとは恐ろしいものである。

実はこの場面、製作委員会がちょうど第2クールを制作しているところで、そんな中、製作委員会から「自分たちは鴨川のことはまだまだ詳しくないので、せっかくなら、鴨川で取り上げてほしい風景や特産品などはありますか? いまなら第2クールに盛り込むことができます。」と推進委員にふられたことに対しての回答なのだった。

もっと言ってしまえば、この会議、いつもと全く様子が違った。
出席した製作委員会側のメンバーも多かったし、そもそも直前に設定され、集められたものだった。
あくまで推測ではあるが、NHKの取材のために行われた会議であった可能性が高いと私は思っている。

そして、もう一つ意味深な事実を述べておこう。

この取材を行っていた取材クルーはNHK*広島局*のクルーであったという事実を。
その先は特に申し上げないが……。


鴨川に聖地巡礼してみたけど、全然聖地っぽくないんですが…?

テレビ放送から5年経ち、推進委員会の活動を細々としぶとく継続しているが、実際、鴨川を「聖地巡礼」で訪れた人の中にはアニメの痕跡がほとんどない状況にがっかりする人も多いかもしれない。
現在でも市内の協力店舗に「ラグりんステーション」をお願いし、台本やポスターなどを展示してもらったり、魚見塚展望台などには「思い出ノート」を設置したり、また、アニメからスピンオフして実際に製品化された「鴨川エナジー」の販売も継続しているが、例えば、アニメキャラなどが描かれた巨大なウォールアート(シャッターアートは数枚ある)やキャラクターの等身大パネル、巡礼者を対象としたアトラクションなどはどこを見渡してもない。

理由は単純で、予算もマンパワーも極めて厳しい中活動しているわけで、そこまでの仕掛けを用意することはできないからだ。

でも、現時点においては我々はそれで良いと思う。
そもそも、聖地巡礼というのは、作品の中に登場した情景の地域そのものを訪れて楽しむものだ。
作品の中の地域にウォールアートや等身大パネルは描かれていないのだ。
むしろ地域のありのままの日常が描かれているのである。
だから、それをいじる必要はないと思う。もちろん、さまざまな仕掛けをつくれば、アニメファンも楽しいだろうし、人も集まるかもしれない。でも、一定のブームが過ぎ去った後、何が残るだろう。そこまで鴨川を変える必要はあるのだろうか。
それが本質的な聖地巡礼の姿と言えるのだろうか。

なので、鴨川はもうあえて現状をいじろうとは思わない。
作品の中に描かれた、ありのままの鴨川に、頭の中でキャラたちの情景をオーバーラップさせながら、思い思いの「聖地巡礼」を楽しんでもらえれば、それで良いと思う。
さらにそれをきっかけに鴨川を好きになってもらえれば、地元の人間としてはなおのことうれしく思う。


地元の人たちって、オタクをどう思っているの?

鴨川の地元の人たちは、少なくともいわゆるオタクの人たちをネガティブに思っていない。
むしろポジティブな印象を抱いている人が多い。

他の地域ではわからないが、観光地という元々の特性も相まってか、鴨川ではオタクのみなさんはウェルカムである。

その一つには、爆発的なヒットをしなかったこと、また、ネガティブなレッテルを貼られたことで、返って、作品を愛する、作品に描かれた鴨川を愛するコアなファンが鴨川に集まってくれた、ということが大きいのかもしれない。
その証に、明らかに運営が完全とは言えなかった、2012年10月開催の「ラグりんまつり」で警察や運営本部に寄せられたクレームがゼロであったり、あるいは、あれだけ多くの人たちが集まった一戦場スポーツ公園芝生広場(声優さんたちがタイムカプセルを埋設したところ)にゴミが一つも落ちていなかったこと、などなど、訪れたファンも作品を鴨川を盛り上げる当事者になってくれている。

だから、ラグりん特有の、監督やスタッフ、ファン、推進委員を交えての懇親会が可能になったり、制作資料の移設や仕分け作業にファンが参加してしまう、というなかなか業界ではセキュリティー的な意味を含めてもあり得ない企画が成り立ってしまう。
制作・地域・ファンの三位一体の信頼関係があってこそのことであり、同様に、ラグりんファンの紳士な行動に地元の人たちも好印象を描いているのである。

したがって、ラグりんステーションの中には、ファンがやってくるとお茶を出してあげて長時間会話をしたり、という交流も生まれている。
中には今でも毎月のように鴨川に通い、地元のお店との親交を深めているファンもいる。

鴨川では少なくともそういう状況である。


炎上に加担する、自称「オタク」な人たちの論理矛盾

「オタなめんな」「あざとさを…」と散々「輪廻のラグランジェ」と鴨川をこき下ろした自称「オタク」な人たちであるが、そもそも2chやまとめサイト自体が怪しさ満点だし、炎上のメカニズムが明らかになるに連れ、実は炎上させている人たちはごくわずか、一握りのネット住人であったり、下手をするとまとめサイトのビジネスが絡んでいる場合もあるということが今や常識になっている。
だから、そのような声に翻弄される必要はないわけで、我々も目の前にいるファン、鴨川に来てくれているファンと向かい合って活動していこうと決め、ここまで継続してきている。

私は冷静に考えると、彼らの言い分には大きな論理矛盾があると思っている。

オタクをビジネスや地域活性化の道具に使うな、オタクをなめるなよ、と罵りながら、方や、聖地の「成功」「失敗」をDVDボックスの売れ行きやイベントの集客数という極めてビジネスな尺度で評価しようとする。
もうこれって、矛盾そのものだと思う。

誤解を恐れずに言えば、アニメは文化であるとともに、ビジネスでもある。お金がなければアニメ制作はできないし、テレビ放映もできない。グッズなど二次的な展開もできないのだ。
アニメでオタクを食い物にするなんてあざとく、許せない! それはごもっともな意見だと思うけど、でも、本当にその仕組みを完全否定しまっては、アニメ業界自体が成り立たなくなる。
ただでさえ、低い報酬で馬車馬のごとく連日のアニメ制作に汗水垂らしながら当たっている現場の現実もあるわけで、視聴者はこのアニメは…、作画が…、ストーリーが…、とかついつい言ってしまうけれど、だったら制作現場の環境をもっと良くする、そのためには気持ち良くアニメ業界にも儲けてもらうくらいの度量があっても良いような気もする。


鴨川はあざといのか?

つまるところ、鴨川は「あざとい」のか?

テレビ放送をきっかけに、聖地巡礼で鴨川を訪れるファンをなんとか喜ばせようと純粋に活動していた当時の取り組みは決して「あざとい」とは思わない。

逆に言ってしまえば、いまの方が「あざとい」のかもしれない。
「失敗した聖地の代表格=鴨川」というレッテルが貼られたことで、皮肉にも、いまでもご当地アニメ、聖地巡礼の話題になれば「鴨川」が登場する。
ヒールが息長く生き残っていくのは世の常なのか。

だから、最近では自分たちは心の中でヒールの立場を守っていこう! むしろ炎上上等じゃないか! 鴨川を忘れないでもらえるなら、それでいいだろう、と割り切っている部分もある。
今回の記事にしても、想定内のコメントであふれる様子を見て、心の片隅でほくそ笑んでしまっている極悪な自分がいる(笑)

炎上、そして、悪のレッテルを貼られる経験を通じて思うのは、悪評は根本的に払拭することはできない、ということ。いくら事実を発信したところで、それはネットにおいては苦しい弁明として受け止められるのが関の山である。
だったら、逆にその強烈なイメージのついた立場を活かしてしまった方が良いのでは、と最近は思っている。

自分たちの愛する故郷や作品がdisられるのはもちろん気持ちの良いものではないが、しかし、スルーされるよりは遥かに良いだろう。


あ、この日記にも、アフィリエイト仕込むかな(笑)


ちなみに1月24日(水) 19:00〜21:00、東京のFuture Tech Hubで行われる柿崎俊道さん主宰の『コンテンツツーリズムの全体像と事例研究 「輪廻のラグランジェ 鴨川推進委員会」』に登場します。
もし良ければどうぞ!

https://www.facebook.com/events/1551680011582968/
https://peatix.com/event/332470


では、良いお年を!!


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な・に・ぬ(na.ni.nu)について
いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
いまさらながら、読者のみなさんにお願いがあります。この日記はあくまでも私の個人の活動記録であり、個人の見解が述べられています。したがって、私が所属する企業・団体・業界の公式的な記録や見解ではありませんので、この点ご理解の上、お付き合いください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

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