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[2017/07/27] 部活動の限界 /

皇紀2677年6月5日 仏滅 | 2017/07/27 11:11 更新
デュッセルドルフの街クラブ。学校を終えた子どもたちがスポーツ活動を行っている。
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>MAP
Facebookにも投稿したのだが、部活動に関して、以下のような記事があり、つい読んでしまった。

■ 試合に「早く負けてほしい」? ネットが明らかにした「ブラック部活動」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170724-00000010-wordleaf-soci

内容について、全て賛同できるものというわけではないが、とても考えさせられるものであることは間違いない。

私は3人の男の子を持つ親であるが、長男は来年中学校へ進学する。

私が卒業した天津中学校はスポーツ部しかなく、しかも、全員入部することが義務づけられていた。つまり、スポーツが苦手な子、文化活動を志向する子もスポーツ部に入らなければならなかった。
当時中学生ながら、私もそのことに少なからず疑問をもち、中学2年の時には学級新聞を作り始めたことをいいことに、紙面で部活動の抱える問題を特集したこともあった。(約30年前の当時はある意味タブーな内容であったが、今になっては先進的な記事だったのかもしれない)

長男は天津中学校が小湊中学校と合併して生まれ変わった、安房東中学校に進学するが、おそらくスポーツ部への入部は現在でも義務になっているのではないかと思うが、いかがだろう。

ただ、今日はスポーツ部への全員入部について語ろうとは思わない。

そもそも、地方でこれだけでの少子化が進む中で、部活動が果たして今後成り立っていくのか、根本的なことを考える時期が来ていると思うのである。

安房東中学校では生徒数が年々減少しており、1学年の人数は40人を切っている。そのため、特に団体種目の部活動が成り立たなくなり、次々に廃部されている。
この生徒数減少はなにも地域の少子化だけが原因ではなく、地元の公立学校であっても部活動によって選択されているという現状があるのだ。例えば、サッカーをやりたいという生徒はサッカー部のない安房東中ではなく、鴨川中に進学することが可能なのである。かつては学区を飛び越えての進学はできなかったが、現在はその学区制がほぼ崩壊しているのだ。
つまり、部活動の選択のために、本来の学区である中学校の生徒数はさらに減り、1つの学校に生徒が集中していくという状況を生み出してしまっている。
考えてもみれば、これは本末転倒なことであると思う。

かつて生徒が多く、学校が飽和状態であった時代においてはあり得なかった問題が起こってきているのだ。

この状況を打破するためには部活動の抜本的な見直しが必要であると言わざるを得ない。
部活動は学校体育の延長であるとされ、課外のスポーツ活動まで学校が責任をもち、学校教員が指導に当たるというものである。スポーツを通じた子どもたちの健全育成が図られ、また、かつては高校野球、高校サッカーのように競技力の向上にも一役買っていた。
だが、今後、そこまで学校が責任をもつ必要があるのだろうか。さらに、前述のような生徒数減少という問題がある中で、部活動によって学校の首が締まっていくような状況は明らかに矛盾である。

学校活動(課内)と部活動(課外)を切り離し、例えば、安房東中学校の生徒でも鴨川中学校サッカー部に入部して活動できる、といった措置が取れないものだろうか。
学校の先生方も、そのスポーツ種目を指導できる人が希望すれば学校の所属関係なくそれぞれの部の指導に当たれる。
ある種学校の部活動をクラブチームに近い存在にする方策である。

そうなれば、生徒も地元の学校を迷いなく選択でき、あとは好きなスポーツ種目を学校とは関係なく志すことができる。

そもそも部活動という仕組みは日本独特のもので、諸外国ではあまり見られない。
ヨーロッパ視察の際、ドイツの方にお話しを伺ったが、ドイツでは学校は学校として存在し、放課後は各地域のクラブチームにスポーツ指導は委ねられる。
子どもたちは学校でしっかり勉強し、放課後はサッカーを志す生徒は地元の好きなクラブチームに所属し、サッカー活動を行うのだ。
他のヨーロッパの国々でも同様である。

日本でもそろそろそういう仕組みにして行って良いのではないか、と思う。

返って、学校活動と課外のスポーツ活動を切り分けることにより、スポーツ振興にもつながると思うのである。
野球やサッカーと言ったメジャースポーツはもちろん、マイナースポーツの振興にもつながるのではないかと思う。

女子サッカーはスポーツ界においてはまだまだマイナースポーツの位置づけであると考えている。
小学生であれば、街のクラブチームで男子と混ざってサッカーに取組むことも可能であるが、中学生となると、部活動が主体となるため、女子サッカー部をもつ中学校はいまだに極めて少なく、サッカーをあきらめてしまう女子も非常に多いのが現状だ。
オルカ鴨川FCもその状況を改善し、中学生年代でサッカーを志す女子の受け皿となるべく創設された背景もある。
だが、やはり部活動の壁は大きい。

しかし、学校とスポーツが切り離されれば、1つの学校では生徒数的に無理でも、地域でまとまれば1つの女子サッカーチームを立ち上げることは十分に可能となる。

これは他のスポーツ種目にも言えることである。
結果的に種目の多様性を生み、また専門性も高まることから、オリンピックなどを見据えても、多様な競技種目において若年層からレベルアップを図ることができるだろう。

日本の部活動はさまざまな面で限界を迎えている。
将来のために、思い切った改革が必要であると思うし、それは子どもたちのためにもなり、もっと言えば、スポーツ立国という点においても重要な作業であると思う。


[WALK:-]



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