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[2017/04/30] しまなみ海道、完走! /

平成29/皇紀2677年4月5日 友引 | 2021/07/29 17:21 更新
お世話になった民宿紺玉
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大山祗神社境内
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大楠
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御正殿
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伯方塩業大三島工場
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流下式枝条架塩田
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道の駅多々羅しまなみ公園の駐輪場
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多々羅大橋を望む
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「福来」のおかあさん、せがれさんと
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“自転車神社”と銘打つ大山神社
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サイクリストにうれしいサービスも
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神社境内には自転車の安全運転を呼びかける啓発ボード
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最後の橋へ、いやー登りがきつかった!
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尾道まであと5km!
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渡船場にて
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向島とお別れ
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尾道駅は海に面し、駅前はきれいに整備されていた
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尾道駅の北側の細い路地にある昭和レトロなお店群
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こんなものも売ってる
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〆は尾道ラーメン(広島空港にて)
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朝食を食べると身支度を整え、宿を出発。

まずは全国的にも有名な大山祗神社をお参りする。
御神木大楠をはじめ、境内の木々は若芽が吹き、朝日に輝き、まさに生気みなぎる清々しい雰囲気。
そんな中、神社にお参りする。
心も祓い清められ、身も思わず軽くなる。

無事完走を祈念したところで、続いては伯方塩業(伯方の塩)大三島工場へ。
ここでは塩製造工場を見学することができる。
伯方塩業の製塩にかける熱い思いが展示を通して伝わってくる。
続いて、名物塩ソフトをいただき、おみやげを物色。自転車乗りということもあり、持ち帰ることは厳しいので、ここでまとめて購入し宅配便で発送することにした。
出発しようとすると駐輪場には多くの自転車が!サイクリストの間でも大三島での立ち寄りスポットになっているようだ。
裏手にある流下式枝条架塩田を見学し、午前10時頃、いざ、尾道に向けて出発!!

まずいきなり待ち受けるは昨日も最後につらかった山越え。
なんとか中腹以上まで登っていったが、ここでさすがに心が折れ、また自転車を歩いて押した方がむしろ速いのでは、というサイクリストとしてはあってはならない発想(笑)により、この旅初めて自転車を降りて歩いた。
意外に登り道は短く、すぐに峠へ。
ここからは快適に一気に下り坂を駆け下っていく。
ありがとう!下り坂!!

生口島に渡る多々羅大橋を渡る前にサイクリストの聖地中の聖地でもある道の駅多々羅しまなみ公園に立ち寄る。
連休2日目ということもあり、場内は多くのバイカー、サイクリストであふれていた。

今日もまたすばらしい瀬戸内海の眺めを楽しみつつ、多々羅大橋を渡り、次なる島、生口島へ。
事前のリサーチでこの島にあるお好み焼き屋さんに立ち寄る予定だったが、探しながら走ったつもりがいつの間にか通り過ぎてしまっていたらしく、次の島のお店を目指すことにした。

生口島大橋を渡り、因島へ。
尾道まで手前2つ目の島までやってきた。

ここでも調べたお店がなぜか見つからず、、、
ふと自転車を止めた眼の前の路地に別にお好み焼き屋さんを発見!
腹ペコだったこともあって、そこに入ることにした。
お店の名前は「福来」(ふく)
これが大正解!!
なんと77歳のおかあさんが焼いてくれたのだが、このお好み焼きが絶品!因島では唯一の広島風ではなく、関西風のまぜもののお好み焼きなのだとか。うどんとそばの両方を頼み、2つに分けてシェアしたが、どちらも美味であった。

ただ、このお店がすばらしいのは味だけではない。
なんと言っても、このおかあさん、そして一緒に店内にいるせがれさんのホスピタリティがすばらしいのだ。
自転車を外に止めるのは不安だろうから、ということで、店内に自転車を入れさせてくれ、荷物も小上がりに置いて良いと。もう貸切状態である。

おかあさんのお話しの一つ一つが深イイ。
リピーターになって、この店に訪れるために、自転車で何度も足繁く通う人もいるそうだが、その理由は言わずもがな、明らかだ。
我々は偶然見つけて入ったわけだが、なんとも本当に御縁。すばらしいチョイスであり、めぐり合わせだった。

おかあさんたちとのお話しも盛り上がり、ゆったりと過ごさせていただき、そして、尾道までこぎ切る元気もいただいた。

名残惜しいが時間もあるので、午後1時過ぎ、お好み焼き屋さんを出発。
紹介していただいた“自転車神社”と銘打つ大山神社にお参りする。
我々以外にもサイクリストがお参りに訪れており、まさに“聖地”となっている。

そして、午後1時半過ぎ、大山神社を出発。
午後3時の到着を目指して、尾道に渡る向島の渡船場を目指す。
まだ20km以上の距離が残されているが、ここを1時間半足らずで走破しなければならない。
何気に時間がない。

というわけで、気合を入れ、必死にこぎ進んでいく。

因島大橋の手前の長い登り坂があまりに辛くて、途中、今回2度目の歩いて自転車を押しての登坂。それでもなんとか登り切り、因島大橋に入った。
因島大橋はこれまでの橋とは異なり、車道が上、自転車・歩行者が下という2階建て構造になっている橋。したがって、眺めはあまり良くない。

因島大橋を渡り終えると、いよいよ最後の向島へ。
西岸の海沿いを北上していく。
長い長い道のりもあとわずかとなった。

午後3時、ほぼ予定通りに渡船場に到着。
対岸の尾道まではわずか5分程度束の間の乗船。
船を降りればゴールとなるレンタサイクルステーションはあとわずかである。

そして、午後3時10分、無事レンタサイクルステーションに到着。
今治で借りた自転車でここで乗り捨て返却。
愛媛側で借りて広島側で返すということができるのも「しまなみ海道」レンタサイクルの魅力だ。

2日目行程は約46km。
2日かけて90kmにも及ぶ長い距離を完走した!
身体はもうボロボロだが、心は達成感に満たされている。
うーん、これはやみつきになりそう。

この日は気温も上がったことで、汗だくだったので、すぐに駅の北側にある栗原温泉に行き、入浴。
むかしながらの銭湯で疲れを癒やす。

続いて、細い路地に入っていくとステキなカフェ、古物、古着などのショップが集まったゾーンが……。
昭和レトロな建物の中にひしめき合っている。
尾道は古民家や、古くなったアパートを使ったまちづくりを推進しているようで、この建物もその一つなのだろう。

尾道駅から山陽本線で白市駅まで向かい、そこからはバスに乗って広島空港へ。
午後6時過ぎ、無事空港到着。
すぐさまチェックインし、空港内にあるフードコート型のレストランで夕食。尾道で時間がなく食べられなかった尾道ラーメンのお店があり、もちろん尾道ラーメンをチョイスする。

午後7時20分過ぎ、帰りはSpring JAPAN(春秋航空)に搭乗し、成田へと戻る。
フライト時間はこちらも1時間半ほど。
午後9時頃、無事成田に着陸した。

ここからはあとひとがんばり。
成田空港から鴨川への運転だ。
さすがに疲れと睡魔に襲われつつ、、、だったが、今回のサイクル視察、共に走破した柴田店長が話し相手にもなってくれ、なんとか無事鴨川まで帰ってくることができた。

こうして、27日夜に出発した3泊4日の愛媛・広島視察は無事執り納められた。
実に中身の濃密な視察であった。
あとはそれを帰ってどう活かすか。
そこが一番大切だ。

まずは房総にも自転車、乗りに行こう!
鉄は熱いうちに打て!
「しまなみ海道」の記憶が新鮮な内に行ってみようと思う。
房総でできていること、できること、まだやっていないこと、などなど、考えながら走ってみたい。

いやはや、とにもかくにも無事完走して本当にほっ!


さて、今回のサイクリングはもちろん体験視察。あくまでも旅行ではない。(笑)
房総でサイクル・ツーリズムを展開するにあたって、日本を代表する世界的なサイクリストの聖地「しまなみ海道」を自ら体験して現況を学び、房総に活かすための視察である。

房総でサイクル・ツーリズムを推進する上でのポイントをまとめてみた。

1.サイクリスト用の情報サイト・情報誌の整備
今回しまなみ海道に行くにあたって、インターネットの情報やしまなみ海道に特化したサイクリスト用の解説本がかなり役に立った。
インターネットで言えば、南房総にはすでに「かもがわナビ」「南房総いいとこどり」などのポータルサイトが存在している。これを発展させて共通のデータベースを整備し、さらにサイクリスト向けの情報をデータベースに加えて、それを基礎にサイクリスト用ポータルサイトの構築を進めて行くのが良いと思う。
紙媒体で言えば「KamoZine」を拡大していきたいという構想は元々あり、それを活かせるような気がする。
さらには、スマホアプリを活かしたサービス提供もあるだろう。サイクリストの情報源は大体インターネットであるし、スマホはサイクリストにとってもナビゲーションなど、必要なアイテムである。

2.サイクリスト用の道路・施設整備
サイクリストを誘致していくためには、やはり走りやすい道路、施設の整備は不可避の課題である。
例えば、凹凸の少ない路面の整備(転倒防止、疲労防止)、自転車専用路の整備(専用路整備の難しい区間はルートにしまなみ海道おのブルーラインのような色ペイントを用いた補助線の整備。安全対策、迷い防止にもなる)、景勝&休憩ポイントに駐輪場やトイレの整備、地図案内板・自転車用サインの充実といったことが必要になるだろう。
ただ、ハード整備はもちろん予算のかかることであり、一足飛びには実現できない。計画的にコツコツと進めていかねばならない。

3.サイクリスト対応宿泊施設・店舗の整備
宿泊施設や飲食店、一般店舗などにサイクリスト対応の設備を整備していくことも重要である。
少なくとも、駐輪場、自転車メンテナンスの対応、入浴施設やシャワー設備などを拡充していきたいところ。
また、サイクル・ツーリズムは1日の走行距離が自動車よりも短いため(特に初心者や中級者)、房総でも宿泊は確実な選択肢になってくる。ホテル・旅館のほか、ペンションや民宿も小規模で小回りのきき、宿泊費もリーズナブルな宿として活用ができる。そういった宿の振興にもつながるだろう。

4.レンタサイクル&自転車・荷物移動手段の整備
房総で後れをとっている一つがレンタサイクル事業である。現在各市町でレンタサイクルは提供されているが、例えば、館山で借りて鴨川で返すといった相互乗り捨てはできず、利用料金も統一されていない。車種も電動アシスト自転車、シティサイクルと中距離以上を乗るには厳しい。
まずは全域乗り捨ては早期に実現したい。これは必須である。さらにロードバイクやクロスバイクなど中距離以上を走れる車種の追加をしたい。
また、サイクルトレインやバスを運行させ、房総との往復や域内の移動において、自転車をそのまま車内に持ち込んで動けるような仕組みも考えていきたい。
加えて、すでに佐川急便で実施されているが、域内で当日の荷物運搬ができるサービスも便利である。

5.チェックポイント的なスポットの整備
しまなみ海道のポイントは「島」と「橋」である。それがサイクリストたちにとって、ある種のチェックポイントの役割を果たしているのだ。
1つ1つ「島」や「橋」をクリアしていくことで、達成感を味わうことができる。
房総にもそういったチェックポイントの役割を果たすものが必要である。これはコースのストーリー設定ということにもなる。
一つとして、歴史・伝統に裏打ちされた房総に鎮座する神社・寺院を活かすというアイディアもある。昨今のいわゆる「御朱印ブーム」もあり、人々の心は社寺に向いてきている。すでに存在する地域資源を活かしていくことは悪いことではないはずだ。

6.ロードレース大会などの誘致
しまなみ海道では毎年ロードレース大会が開かれておりサイクリストの聖地化を増幅してきている。房総においても昨年から鴨川市総合運動施設で5月にクリテリウムの大会が行われているが、ロードレースの大会を誘致するなど、房総=自転車 というイメージを創造していかねばならない。

7.サイクリストへのおもてなし向上
結局、最後はやはり“人”である。
しまなみ海道はサイクリストに慣れており、自然に受け入れ、サイクリストの立場に立ったおもてなしができている。
房総では、まだまだサイクリストへの対応が多くの人でできている状況にはないだろう。自動車運転手が「自転車が邪魔!」とか、そういう感覚をまずはなくすことからだろう。
リピーターの基は結局は“人”だと思う。


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な・に・ぬ(na.ni.nu)について
いつも私の拙い日記にお付き合い、ありがとうございます。
おかげさまでこの日記(na.ni.nu)は [2001/10/10] パカッ! の記事以来、16年目を迎え、[2004/04/23] Wataruさんを囲む会 以降は毎日欠かさず記録してきました。(時々、かなりの連続投稿はありますが・笑)
その間、私の人生にもさまざまなことがありました。自分にとって、この日記は第一に自分自身が自分の歩みを忘れないようにするための記録であり、そのために各日記には一年前の同日の記事が表示されるようにもなっております。
いまさらながら、読者のみなさんにお願いがあります。この日記はあくまでも私の個人の活動記録であり、個人の見解が述べられています。したがって、私が所属する企業・団体・業界の公式的な記録や見解ではありませんので、この点ご理解の上、お付き合いください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

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