[2025/01/29|街づくり] 北海道視察2日目 栗山町・恵庭市・長沼町
[写真:恵庭の人気店・トモヱベーグル。ベーグルのイメージが変わった。
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[写真:コテージのテラスより。昨夜の雪で辺り一面、銀世界に
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[写真:宿泊したコテージ
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[写真:宿の周辺をちょい散歩
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[写真:昭和11年建造の歴史ある旧小学校を改装した雨煙別学校
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[写真:旧音楽室
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[写真:ワークショップに挑戦!
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[写真:スノースライダー
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昨夜、新雪が積もったようで、朝起きると辺り一面パウダースノーの銀世界。
コテージの周りを散歩。
新雪を踏みしめる独特の音が心地良い。
もちろん氷点下の気温であるが、なんだか気持ち良い。

朝、宿を出発すると、北海道のコンビニ「セイコーマート」で腹ごしらえ。
雪の降る中、本格的な雪道を運転しながら、約90kmの移動。
峠をいくつも越えて、なかなかにスリリングな運転だった。

昨日の話では、今年は北海道は雪が少ないそうで、3月並みの積雪だとか。
札幌雪まつりも開催が危ぶまれるほどだという。
観光業の人たちにとっては待望の降雪なのだろう。


宿を出発して2時間ほどで、栗山町にある廃校を活用した宿泊研修施設、コカ・コーラ雨煙別学校に到着。
昭和11年に建造された旧小学校を改装してできた施設だが、外観も内部も古き良き木造の校舎が活かされ、歴史を感ずる最高の雰囲気。
思わず唸ってしまった。
最初に施設を運営する法人の方々のプレゼンを伺い、意見交換した後、校内を巡る。
リノベーションにはコカ・コーラの環境財団の資金を入れているが、改装作業には多くの住民も加わり、壁を塗装したりしたそうだ。
自分たちでやったからこそ、地元の愛着が湧くというもの。
手づくりの空間ではあるが、しかし、センスも良くて、古さの中にモダンさも感じられた。

そして、なんと言っても圧巻だったのは、充実した環境をテーマにしたプログラム。
1冊の冊子にまとめられ、宿泊者数(年間4,000人弱)よりもプログラム体験者数(年間8,000人弱)がなんと倍。
これは我々ウェルスポも学ばなければならない。
「小湊さとうみ学校」の指定管理に入って2年目であり、ここまでは施設の管理運営で手一杯ではあったが、ここから次のステップへ向けて、雨煙別学校の例を参考にしながら、提供できるプログラムを造成し、わかりやすく広報していかなければならないと心に誓った。

なにより、オオムラサキチョウの発見により、環境というテーマを全面に押し出してまちづくりを推進してきた栗山町。
コンセプトを明確にし、平成の大合併もせず、単独の町を守り続けたからこそ、いまがあるような気がする。
大いに刺激を受ける時間となった。

と、ここで、時間を見誤り、雨煙別学校に長く滞在。ここから今日の予定が大幅に押していくことになる。(すでに1時間遅れ)


続いて、栗山町から1時間弱のところにある恵庭市を目指す。

まずは商店街の中にある「トモヱベーグル」というベーグルの人気店へ。
女性向けのおしゃれな店内。
早い時間に来ないと、ほとんどのベーグルが売り切れてしまうという。
今日のランチはベーグル。
そして、このベーグルがいままでのベーグルのイメージを一新する、おいしさ!
ベーグルって、おやつじゃなく、主食になるのね!!

なにより、トモヱベーグルの店主が移住者でありながらも、商店街再生、まちづくりの中心人物として活躍しているそうで、その思いがお店の雰囲気にも体現されているように思えた。

続いて、恵庭市が整備した複合施設、花の拠点「はなふる」へ。
こちらで市役所の方々と意見交換を行い、また、同施設で提供しているプログラムも体験させていただく。
恵庭市は花卉栽培が盛んな町で「花」を前面にイメージしたまちづくりを推進している。
子育て環境の充実などにも力を入れ、札幌圏の近郊都市として人口が増えているとのこと。

市役所も「はなふる」を運営する方々も、実に明るく、ポジティブなエネルギーを発しており、我々を精一杯歓待してくれた。
本来はまじめな視察ながらも、笑いの絶えない時間でもあった。
ウェルビーイングの高い職場、そして、スタッフの方々であることは間違いない。
具体的な施策もあるとは思うが、結局のところ、推進する人たちがこのようなパワーをもっているから、恵庭市の人口は増えているような気がする。事実、少なくとも私は、また恵庭市を訪問し、恵庭市の人たちと触れ合いたいと思った。

ワーケーションに対するモヤモヤ感と、我々の仮説・考え方についてお話ししたところ、恵庭市の方も同様の感覚があったようで、思わず意気投合してしまった。
同じような感覚をもっている方々いることは自信にもなったし、素直にうれしかった。

花の拠点「はなふる」を含む、複合施設には、マリオットホテルやスターバック、コワーキングハウス、道の駅、直売所など、さまざまな機能が集約されている。
縦割り行政の発想では決して為し得ない空間である。
複合機能をもつからこそ、さまざまなアプローチで人が集まり、相乗効果が生まれる。
こうしたまちづくり、施設整備を鴨川市も進めたいところだ。
複合的な整備をすれば、結果、イニシャルコストもランニングコストも効率的に抑えることもできる。


本格的に振り始めた雪の中を、恵庭を出発して、今日の最終目的地、長沼町へ。
本来であれば、夕方、長沼町役場に伺って、プレゼン・意見交換を行う予定だったが、行程が大幅に押してしまったということで、宿泊地の「ながぬま温泉」へ直行し、そこで役場の方々と夕食を共にしつつ、意見交換を行うこととなった。

長沼町といえば、ジンギスカン。
「ながぬま温泉」に併設されたジンギスカン料理のお店で、食事会は行われたが、全く臭みもないお肉で味付けも絶妙。
いままで食べた中で最高のジンギスカンかも。

さらに、集まった長沼町役場の方々もユニークで、個性的な方ばかりで、我々のもつ行政職員のイメージが良い意味で崩れ去った。
主産業であった農業が少子高齢化・過疎化で難しい時代になる中で、市内には空き店舗も増え、これから宿泊型観光の創造を一つのテーマとしている長沼町。
状況は厳しいかもしれないが、ある意味、その状況を乗り越えることを楽しんでいるようにも思えるし、最後に某課長がおっしゃっていた「怒られてなんぼ。それくらいのことをやらなきゃいけない」ということばが彼らの熱量、行動力を物語っていた。


今日も盛りだくさんで、あっという間の一日。
新たな御縁をいただき、北海道視察最後の夜は更けていった。


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- 25/02/01 15:38 by やまちゃん
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