[2022/08/24|街づくり]
地域のアイデンティティ、ビジョン
[写真:屋形海岸の展望丘から、九十九里浜の眺望
iPhone 12 1.55 mm ISO25 1/2660 sec f/2.4 ]
[写真:豚料理で有名な九十九
iPhone 12 4.20 mm ISO32 1/4831 sec f/1.6 ]
[写真:肉厚の上ロースカツ
iPhone 12 4.20 mm ISO80 1/121 sec f/1.6 ]
[写真:まさに昭和レトロな松尾駅(実際には明治の建物らしい)
iPhone 12 1.55 mm ISO25 1/2519 sec f/2.4 ]
[写真:タイムスリップしたような駅舎内
iPhone 12 1.55 mm ISO50 1/99 sec f/2.4 ]
昨年12月、九十九里地域観光連盟のみなさんがウェルスポに視察に来てくれたのだが、その御縁もあって、九十九里地域を舞台にしたサイクルツアーを企画・実施することになり、今日は現場の下見と打合せに朝から出張した。
横芝駅からまずは九十九里浜へ抜けるルートを自動車に乗って下見する。
屋形海岸で九十九里浜を眺めるが、やっぱり九十九里浜はでかい。
ビーチスポーツもやり放題だ。笑
お昼は豚料理で有名な「九十九」にて。
私は上ロースカツ(300g)を注文。
肉厚で、肉も柔らかく、とにかくボリューミーで、味もうまし!!
おなかいっぱい〜!!!
続いて、内陸方面に戻り、松尾駅に立ち寄る。
なんとも手つかずの、つくられていない昭和レトロそのままの駅舎が鉄道マニアの私にはインパクトがあった。
地元住民にとっては、おそらく古い、汚い駅舎、みたいなイメージかもしれないが、我々にとってはむしろ昔懐かしい、タイムスリップしたような感覚を抱かせる空間なのだ。
当たり前の日常が見方によっては特別な価値をもつのは、観光まちづくりあるあるである。
一回りすると、夕方からは横芝光町役場にて行われた会議に参加。
今日の下見を踏まえつつ、今後企画するサイクルツアーについて意見交換した。
こういった企画でまず問われるのは、地域としてのコンセプトであり、ビジョンである。
ただ闇雲にモニターツアーをやったとしても、一過性で終わってしまう。
やはり再現性があったり、次につながるような企画を実施しなければ、正直やる意味がない。
そのためには地域が本事業、本企画を通じて、どんな人たちを集めたいのか、その先でどのような結果を期待し、どのように次へつなげていきたいのか。目指す地域の未来像は。
そこで大切なのは地域のアイデンティティだと考える。
観光まちづくりにおいて、自分自身の地域のことを実は地元が一番理解していない、特に価値をわかっていない、という例は鴨川を含めて全国津々浦々にあり、つまり日常になってしまっている。
例えば、山の温泉宿で、マグロの刺身を出すことがごちそうだと思ってしまうのと同じである。旅行者が食べたいのはマグロの刺身ではなく、山菜であったり、川魚であったりするわけだ。それこそ、旅行者がその地域に見出している価値なのである。
少なくとも例えば今日目に留まった松尾駅の手つかずの昭和レトロな雰囲気は、地元の人たちにとってはむしろ価値のない日常である。
したがって、今回の取組では地元側に、普段とは違った視点が必要になる。
まさに地域のアイデンティティの再認識である。
今回の取り組みを通じて、地元に存在していた価値を掘り起こし、地域の人たちが自信をもつきっかけになればと思う。
打合せを終え、夜帰宅。
長い一日が終わった。
[WALK:4482]
- 22/08/25 14:13 by やまちゃん
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