[2019/04/26|サイクリング]
ユーザ目線と住民参加
午前中、館山市で開かれた、太平洋岸自転車道構想における千葉南部ブロックの会議に鴨川市観光協会として出席した。
この構想は昭和40年代に始まったもので、千葉県銚子市を起点に和歌山県まで至る太平洋岸に自転車ルートを設定しようというもので、当初一部区間では自転車専用道が整備されたりしたが、そこで途切れてしまい、ずっと動いて来なかった。(千葉県にも九十九里浜周辺や、南房総エリアに一部整備されている区間がある)
数年前、2020年東京五輪を皮切りに、外国人観光客(いわゆる「インバウンド」)の誘致も重なり、再び国レベルで構想が動き始め、2020年度中にはある程度の整備を終わらせようと急ピッチで動いている。
鴨川市をはじめとする南房総エリアも千葉県において重点的な整備エリアとして設定され、千葉南部ブロックにて協議会が立ち上がり、道路・観光行政関係者、観光団体、警察当局、サイクル関係者たちが集まって会議をスタートした。
今日はその第2回であり、私は初めて参加させていただいた。
会議では県安房土木事務所の担当より、状況の報告、その後質疑応答がなされたが、正直、予想はしてはいたけれど、会議の内容、雰囲気全てが疑問に残るものだった。
たいへん申し訳ないが、多くの出席者に「やらされ感」が充満していて、国が面倒な構想を下ろしてきてしまい、仕方なくやっているという姿勢がありありと感じとれた。
確かに道路行政担当においても、警察当局においても、余計な仕事を増やされて迷惑な話しであるかもしれない。
なので、質疑応答も後ろ向きな話しばかり……。
私はたまたま事前の出欠連絡がうまく通じていなかったようで、2列目のどちらかというと、オブザーバーの席のような場所に座っていたが、途中で手をあげて、発言してしまった。
まず、自転車をスポーツサイクルとママチャリで峻別して考えなければならないということ。
そもそも、この会議、構想を担当している人自体が、どれだけサイクリスト目線をもっているのか、単なる道路行政の話しではなく、観光行政的な視点も必要であること。
また、整備したはいいが、あとはだれがメンテナンス、管理・運営していくのか。県が税金を使ってやり続けるのか。それは到底無理な話しであり、しまなみ海道でも実施されているように、もっと住民を巻き込んで、コース設定や整備の段階から参画してもらい、さらに各区間のある程度のメンテナンスを地元の人たちが分担して行うような仕組みづくりに力を入れなければならないのではないか、といったことを思わず強い口調で話してしまった。
一同、この人だれ?という感じであったが、まちづくりにおいて大切なものの一つはユーザ目線であり、住民の参加である。
ユーザ目線がなければ、独り善がりなものになってしまうし、計画倒れに終わってしまうだろう。
住民の参加なくして、持続可能なプロジェクトにはならない。
言われてみれば、単純なことなのだが、しかし、残念ながらそういった思考が多くのまちづくり事業において(特に行政が主導するもの)欠落しているのである。
自分を律する意味でも、今日は思い切って発言させていただいた。
午後、まもなく竣工を迎える自宅に取り付けた太陽光発電システムの説明を受ける。
太陽光発電もかなりコストが下がっている。
今回導入したシステムはなんと1kWあたりの金額が施工費を含めても20万円を切っているのだ。さらに大容量の蓄電池を設置することで、停電時にも対応できるようにした。昼間発電した電気を蓄電池にため、夜間使用可能となるわけだ。
最近、相次ぐ自然破壊型のメガソーラー発電計画、また天災による発電所の倒壊などで、太陽光発電に対する風当たりは強くなってしまうが、太陽光発電そのものが悪いのではなく、その利用方法ということである。
住宅やビルの屋根であれば、そもそも人工物の上であり、また、太陽光発電パネルを設置することで建物自体の遮光・遮熱効果も得られ、省エネにもなるわけである。
そして、なにより蓄電池が太陽光発電ではポイントになる。昼間しか発電できない方式なわけで、それを垂れ流しにしてしまってはもったいない。そこで蓄電することで夜間でも活用できるわけだ。
要は物は使いようということである。
夜20時半過ぎ、かんた・いっしーをピックアップして、一路愛知を目指す。
- 24/10/18 15:14 by やまちゃん
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