[2018/03/17|街づくり]
100人会議
午後、小湊小学校体育館で行われた「小湊小・中学校跡地の活用を中心とした地域活性化を考える100人会議」に出席した。
私は立場上はPTA代表として、30人程度の委員で構成される「小湊小・中学校の跡地活用を中心とした地域の活性化を考える会議(検討会議)」の委員となっており、その2つの会議体を総合して「小湊まちづくり会議」と称する。
今日の100人会議には我々検討会議の委員のほか、無作為抽出された小湊地区・小湊地区外の鴨川市民が選ばれているのだが、1,200人に案内して参加を表明した人はわずか24人だったそうで、圧倒的に目標人数が届かなかったため、昨年11月に行われた事業仕分けに選ばれた市民にも急に声をかけたようだ。
1,200人中24人、つまり2.0%の市民しか参加の意思を表明しなかったということだが、これまでの同様の取組みでの全国平均は5%というから、異常な数字の低さと言える。しかしながら、それが本市の現況なのかもしれない。(というか、この時点で100人会議という手法は実は破綻してしまっているのではないか、と思われるが……)
今日は第1回の会議ということで、前半は約2時間をかけて、今回の取組みの趣旨説明から、100人会議の意義、市・小湊地区及び公共施設の現状と課題、具体的な進め方について説明がなされた。
事前に無作為で抽出した市民に向けて行われたアンケートにおいて、小湊で連想するキーワードをあげてもらったらしいが、「誕生寺」「鯛の浦」「日蓮」といった予想通りの回答が多い中、「少子高齢化」「過疎」「何もない、店がない」「活気ない」「通過地点」「ほぼ勝浦」といった地区を卑下するネガティブワードも多く見られた。
前半の説明後は、4班に分かれてのグループディスカッション。
コーディネーターとして入っている構想日本と市役所事務局で考え出したテーマは次の4テーマ。
1.日蓮聖人ゆかりの地域資源をどう位置付けるか
2.海と山の優れた自然をどう生かすか(漁業のこれから)
3.観光地としての生き残り策(小湊鐵道との連携など)
4.少子高齢化に対応した地域をどう作るか
う〜ん。どうだろう、、、とちょっと思ってしまったが、私は3の観光をテーマとした分科会に配属された。
ただ、なぜ「小湊鐵道」と思ってしまったが、まさか私の……(以下、省略・笑)
分科会においては、自己紹介や本プロジェクトとの関わり、自分の思いなどを各委員が発表した後、フリーディスカッションというかたちで話が進んだ。
私からはまずは「観光」の定義をしっかりしてから議論をすべきだ、という提案をした。「観光」は人によって捉える広さが全然違う。小湊地区、地区外、さらに幅広い世代、分野の人たちが集まった分科会であるから、旧来の観光という視点ではなく、基本的になんでも観光に含まれるという現在では主流となっている「ホリスティック・ツーリズム」の視点から議論した方が、より気楽に、幅広い可能性のある議論ができる、という趣旨である。
これについては委員全員のコンセンサスが得られた。
今日はどちらかというと、ざっくばらんな意見交換が続いた。
まぁ、今日は初回ということもあり、それはそれで良いと思う。
ただ、この会議は5月までに行われるたった3回の会議である程度の方向性を導き出し、さらに、後半3回で最終案を固め、今年12月にはほぼ確定させるというある種拙速なスケジュールで行われる。
気になるのは最終的な案をまとめるのは、構想日本と市役所サイドになるということだ。果たして、魂の入った、ビジョンと中身ある、地に足の着いた案をまとめられるのか、過去の例をいろいろと見ると、私は心配でならない。
特に構想日本は正直鴨川のことを何も知らない。その人たちが本当に「構想」をまとめられるのか、甚だ疑問だ。
その最終的な策定の作業にも私としては加わらせてほしいと思う。
市役所の人間じゃなきゃ絶対にダメというなら、市役所の臨時職員でも、非常勤職員でもいいから、雇ってもらって、プロジェクトチームの取りまとめに関わらせてもらいたいと強く思う。
計画を作るための事業。
計画を作っても結局実のある実行がなされない。
地元の思いが無視された、上辺だけのプロジェクトだけには絶対にしたくない!
なぜなら、学校とは地域の拠り所であり、歴史を創ってきた無数の人たちの魂、思いが宿っている神聖な場所であるからだ。
情熱も思いもない人たちにプランを作られ、実行されるのだけは本当にゴメンだ!
ここでも穏やかな戦いを仕掛けていくしかないかな。
みんな、がんばろう。
[WALK:2754]
- 18/03/18 17:38 by やまちゃん
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