[2018/02/21|街づくり] 地方創生の真髄

今日は朝から幕張へ。
北本さんとともに、幕張メッセで行われた「スポーツビジネス産業展・イベント総合EXPO・ライブエンターテイメントEXPO・地方創生EXPO」を見学しに行く。
幕張メッセの大ホールをぶち抜いて行われたこのイベント。場内には所狭しと数百の企業・団体ブースが並び、かなり大規模なものであった。

まずは、基調講演・パネルディスカッション「日本のエンターテイメント、スポーツ、地方創生を考える」を聴いた。
パネラーは中西健夫氏、石破茂氏、川淵三郎氏という、エンターテイメント、政治・行政、スポーツの各界を代表する錚々たるメンバーである。
講演、ディスカッションの内容も聴き応えがあった。

中西氏、川淵氏からはスポーツとライブエンターテイメント(音楽)はセットにして考える必要がある。
例えば、川淵氏からは体育館を建てるのであれば、アリーナという概念が必要であるというお話しがあった。すなわち、もはやスポーツをするためだけの施設ではなく、観客目線に立ち、さらに音楽などのエンターテイメントにも対応する、そうした複合的な機能を盛り込むべきであるという趣旨である。
中西氏からはヨーロッパではスタジアムを造る時、「Non Football Stadium」ということばが使われるというお話しがたた。スタジアムはフットボール(サッカー)をするためだけでなく、さまざまな機能を有すべきものであり、そこがまちづくりの新たな拠点になるというのだ。
いやはや、これはいま私が鴨川で描いている「多機能・まち創造型スタジアム」とほとんど同じ考え方ではないか!

石破氏の話しもわかりすく、さらに共感できるものばかりだった。
中でも地方創生の真髄について述べたところで、地方創生とは行政関係者ではない地元の人が主体となってやらなければ意味がない、というようなお話しをされていて、昨日の会議の後の今日だったこともあり、心に突き刺さった。
地方創生を主導した方が言っているのだから間違いない。
さあ、現状の鴨川市を振り返った時、地方創生の真髄から大きく逸脱してしまっているのではないだろうか。改めて考えさせられてしまった。


午後は一般財団法人地方活性化センター理事長の椎川忍氏の講演を聴いた。標題は「地方創生は、成果を検証し軌道修正を図る時期に 〜いま自治体職員が考えるべきこと〜」
テーマ的に自治体関係者の受講者が多かったが、これまた午前中と同じようなことを述べられていたと思う。

元々公務員だった方でもあり、説得力も高かったと思う。

とにかく地方創生でなにより大切なことは、地方を持続的に盛り立てていける地元の人材を育成することにあると話していた。
外から呼んできたコンサルや人材に依存して、肝心の地元の人づくりを怠っていては地方創生は失敗なのである。

鴨川市、、、しっかりしてくれっ!
地方創生の専門家、しかも政府、行政寄りの人たちがそのように話しているのだ。
鴨川市はまさに軌道修正がいま迫られていると思う。


北本さんと分かれると、私は東京方面へ。
錦糸町にて、輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会を密着取材してくださった方と会食させていただく。
取材ではなかなか語れなかった裏話、さらにラグりんだけでなく、いろいろな話しをじっくりとした。
昨日からホットになってしまっているせいか、ついつい熱く語り過ぎてしまった……。

まぁしかし、これも御縁。
どこでどうつながるのか。
世の中、本当、おもしろい。


[WALK:10299]
- 18/02/25 23:37 by やまちゃん
[*] 日記一覧
[#] トップページ

(c) 2025 na.ni.nu