[2018/02/18|スポーツ] おめでとう、小平選手!
[写真:今日の境内
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夜、世界記録保持者として期待されながらも1,000mでは銀メダルに終わった小平奈緒選手が出場した女子スピードスケート500mが行われた。
最大のライバルはバンクーバー、ソチと2連覇している韓国の李選手。地元開催だけに、金メダルへの思いは李選手もひとしおだろう。

小平選手は14組、李選手は15組での滑走だった。
500m、今季W杯全勝の小平選手。終わってみれば、圧巻の滑りであった。一人だけ37秒台を切る39.94秒のオリンピックレコードを叩き出し、この記録は低地での世界最高記録でもあった。
対する李選手はスタートダッシュは小平選手を上回ったものの、37秒を切ることはできず、2位フィニッシュ。

小平選手が金メダル。李選手は銀メダルであった。

で、私はこの中継を見ながら、昨日の羽生選手たちと同じシーンを再び目にして、感動した。
試合後、地元で金メダルが取れず、悔し涙を流す李選手の下に小平選手が寄り添い、さらに抱擁し、言葉をかけていた。そして、李選手は少し笑顔を取り戻しながら、2人でウィニングランをした。

実は小平選手、自分のレースの後も、五輪新に熱狂するスタンドの観客たちに人差し指を口に当てて、シーっと、次に滑走する選手たちのために静かにするよう促していたのだ。

悲願の金メダルを獲得し、もう周りが見えなくなるほど、大喜びをしても良いのに、ここでも敗者のことを慮り、振る舞える。
本当に誇り高い金メダリストだと思った。
まさに武士道を体現しているとも言えよう。

日韓対決だけに、ややもすれば遺恨が残ったかもしれないが、この2人の心温まるシーンによって、このレースは韓国の人たちにとっても感動を与えるものになったようだ。
小平選手、李選手を絶賛する声がネットには日本国内だけでなく、韓国、さらに世界中に広がった。

これぞ、まさにスポーツの力。
スポーツは政治に利用されることもあるが(まさに今回の南北の動きはまさにそうだが…)、しかし、純粋な力を発揮できれば、このように国境を超え、素の友好、人々の性善に呼びかける力をもっていると思う。

この2日間、羽生選手、小平選手を見て、その思いを強くする。


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- 21/07/29 17:21 by やまちゃん
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