[2017/10/27|街づくり] ふるさと回帰セミナー
[写真:セミナーのようす
]

お昼過ぎ、同級生が市役所で担当している「ふるさと回帰セミナー」に途中から参加させていただく。
鴨川に移住された方、これから移住を考えられている方が参加するセミナーで今日は農業をテーマに、午前中は大切に育てた農作物の収穫、昼からは収穫された農産物を使っての調理、さらに試食、懇談という流れで行われた。

私は実に都合良く(笑)、調理が出来上がった頃から参加して、ちゃっかり収穫も調理もしていないのに、食事だけはいただいてしまった。
採れたての野菜、そして料理がおいしくて、ついつい図々しくもモリモリ食べてしまった。

食事の後は懇談。
農業指導をしてくださっている方が、今日はレモンなど柑橘系の見分け方、活用の仕方、さらに柿の渋抜きや干し柿の作り方などを教えてくださった。
農家の方にとってはもしかすると当たり前の内容なのかもしれないが、農業を知らない私にとってはどれも刺激的な話ばかりで、まさに目から鱗であった。

「ふるさと回帰セミナー」自体は移住促進を目的として長年行われてきている事業なのだが、同級生が異動した時には、なんと参加者が数名と閑古鳥が鳴いているような状況だったそうだ。
そこからなんとか創意工夫し、いまでは50人を超える登録者となり、今日は少な目とは言っていたけど、20人以上の人たちが参加されていて、活気にあふれていた。

何事もやる気なのだと思う。
現状に不平不満を言っていても前には決して進まない。
だれかのせいにして、環境のせいにするのは簡単だし、それで解決するなら良いけど、決してそれでは根本的な解決にならない。
目的を達成するためには、自分がまず何をすべきか。
努力を続けていることだと思う。
市役所職員のことを「だから役人は…」とか一括りにして論ずることは簡単だが、当然職員にもさまざまな個性が存在するわけで、このように情熱に燃えて事業に当たっている職員がいることも忘れてはいけないと思う。

セミナーの後段、突然、神社のことを振られて、お参りの作法からいろいろと話しが展開したのだが、自分にとって当然のことというか、魅力があるかどうかもわからない内容と思ったのだが、案外食いつきが良く、質問も活発に出された。
先日の宮内淳さんとの神社フォーラムの話でもそうだったが、神職がわかりやすく神社の話、普段一般の人たちがなかなか耳にすることのない話を積極的にこういった場でしていくことは大切なのかもしれない、と改めて実感した。

まちづくりにおいても思うが、案外、自分のことを自分自身が一番知らなかったりする。
地域の魅力を地域に住まう人たちが一番知らず、過小評価していたりもする。

「かもナビ」や「KamoZine」といった地域メディアに取り組んできて思うのは、積極的に外に情報を発信することと同じくらい、内向きの住民への情報発信が大切であるということ。
住民一人ひとりが自分の土地を知り、誇りをもち、セールスマンとなり発信していった方がよほど効果的であり、お金もかからないのである。

いろいろと考える有意義な時間となった。

セミナー後、残った野菜をオルカに届けに行く。
彼女たちにとって、実は野菜などの食材はとても助かる差し入れでもある。
自分たちで調理し、栄養コントロールをすることもできる。
アスリートにとっても大切な部分である。
期待通り、みんな喜んでくれたようで、良かった☆


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- 21/07/29 17:21 by やまちゃん
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