[2017/04/28|オルカ鴨川FC]
地域共生
[写真:クロスバイク、ゲット!
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[写真:今治駅高架下にあるレンタサイクルステーション
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[写真:いろいろな車種がずらり
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[写真:車屋
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[写真:今治のソウルフード 焼豚玉子飯
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[写真:店内には深イイことばが…
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[写真:今治タオル本社
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[写真:沈降試験。タオルの布片を水に浮かべ、5秒以内に沈めば合格。なんと2秒程度で沈んだ。それだけ吸水性に優れている
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[写真:FC今治の事務所
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[写真:昭和レトロなたたずまい
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[写真:新スタジアムの建設現場
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[写真:周辺には今年の愛媛国体用のテニスコート、さらにイオンモールなども進出し、これから今治の新市街として栄える場所
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[写真:山の斜面の地形をそのまま活かしたスタンド
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[写真:松山市電で道後温泉へ
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[写真:坊っちゃん列車
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[写真:道後温泉本館
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朝4時過ぎに起床し、カプセルホテルを出発。
成田空港発朝7:20のジェットスターで松山へと向かう。
LCCが発着する第3ターミナルはシンプルな造りだが、フードコートが充実しており、安価で朝食もしっかり食べられる。
私はうどんで腹ごしらえ。
松山までは約1時間半のフライト。
仮眠をとっているとあっという間に着いてしまった。
チェックイン時、非常口付近の足元の広い座席が空いているそうで、そこにチェンジしてくれたこともあり、ゆったりと移動できた。
松山空港からはレンタカーを借りて移動。
まずは今治を目指す。
松山市街が多少混雑したが、気持ちの良い海岸沿いを1時間ほど走り、無事今治に到着した。
今治駅の高架下に設置されているレンタサイクルステーションでクロスバイクを借りる。
通常期なら予約できるのだが、ゴールデンウィーク中は先着順の貸出となっており、今日は乗らないが早めに自転車を確保しようということで無事2台ゲットした。
ステーションにはカナダから来たという若い女の子2人組も来て、レンタサイクルを借用していたが、スタッフのおじさんが日本語で話すのに対し、英語でしっかり受け答えしているシーンがなんともおもしろく……。ことばがわからなくても、やっぱり通じるのか。
その2人組、相当の猛者で今日一日で尾道まで走るのだという。しかも、借りていった自転車がカゴ付きのどちらかというとシティサイクルのような自転車。服装もカジュアルな感じ。
果たして無事着いただろうか。
ほかにもお客さんがいて、平日の午前中だというのに、やはり「しまなみ海道」がサイクリストの聖地であることを思わせた。
午後1時のFC今治との約束までだいぶ時間があったので、今治のご当地グルメ「焼豚玉子飯」を食しに、早い時間でも営業している今治港近くにある「車屋」さんへ。
昭和の香り漂う店内に入ると、おじさん・おばさんが営業されていて、気持ち良く我々を出迎えてくれた。
もちろんお願いしたのは「焼豚玉子飯」
出てきて、もう、焼豚と卵の組み合わせがまずいはずはない!
ボリュームもあり、そして、味も絶品であった。
おじさんからは我々が遠くから来たということで、旬のタケノコの天ぷらをサービスしてくれた。
早い昼ごはんでおなかも満たされたところで、FC今治についてリサーチし、質問事項をまとめる。
お店の方にもFC今治について尋ねてみると、やはり岡ちゃんこと岡田監督がGMに就任以来、かなりスピードで成長し、地元にも認知されてきているようだ。
また、インテルの長友佑都選手も愛媛出身ということも大きな影響を与えているらしい。
少なくともFC今治には好意を抱かれている印象をもった。
車屋さんを出ると、せっかくならば、ということで、今治タオル本社を尋ね、いまや一大ブランドとなった今治タオルに触れる。
ちなみに今治タオルは一会社名ではなく、今治にはたくさんのタオル製造業者がおり、そこで生産されたタオルの内、厳しい品質検査をパスしたものが「今治タオル」として販売されるそうだ。
一時期苦しかった繊維産業が見事なブランディング戦略によって復活した。これはきっと他地域にも参考になる事例だと思う。
午後1時、FC今治の事務所へ訪問。
この事務所、事前にわかりにくいところなので、と伺っていたのが、これが本当に里山の集落の中にあり、さらに古民家のような建物。あとで聞いた話によると、地元の人のご好意で借用されているのだという。
インパクトもあるし、私としてはなにかすてきな印象を受けた。
今日は矢野社長直々に私たちを出迎えてくださり、1時間以上に亘って、FC今治の取り組みについてご説明くださり、さらにサッカー界、スポーツと地域の関わりについて深い意見交換ができた。
話のどれもが刺激的で、興味深いものであったが、中でも冒頭の育成に関する考え方については驚きだった。
岡田さんが就任してから、U-10・U-11といったジュニアのカテゴリーのチームを解散し、スマート化したのだそうだ。解散しただけではなく、サッカーを志す子どもたちを地域の元々あったクラブチームなどにお返ししたのだ。
今治のサッカー人口は1学年100人程度なのだという。自分たちだけが強ければ良い、という考え方では一時の成功はあっても永続的な成功はない。やはり地域と共にサッカーを展開していくこと、スポーツを文化にしていくことを追求した結果がこのような驚くべき育成事業の展開となっている。
限られたカテゴリーのみ独自チームをもち、例えば、高校年代で言うとU-16(高校1年生)を組織し、月5回程度の練習。あとは地元の高校のサッカー部に所属する。高校1年で基礎を教えたら、2/3年は各校のサッカー部で活躍してもらう。
それが地域の指導者の理解も得て、最近では指導者も率先してFC今治の活動に携わってくれるようになってきているとのこと。
また、FC今治自体もコーチを地域に積極的に派遣している。
Jリーグやなでしこリーグのクラブチームが地元の街クラブや協会、学校となかなか良好な関係を築けないということをよく耳にする。
その原因の一つがジュニア、ユース選手の独り占めである。
FC今治はその教訓をまさに逆のかたちでチャンスに変えていると思った。
ほかにも地域との関わりや、クラブ運営について参考になる話ばかりだったが、長々と記すわけにもいかないので、この辺で収めておきたいと思う。
そして、今回の訪問の大きな目的でもある、現在急ピッチで建設を進めている予算わずか3億円の、5,000人収容のスタジアムについて最後にお話しを伺った。
矢野社長は開口一番、このプロジェクトは「2人の変人」によって実現された、と話し始めた。
その2人とは岡田さん、そして、なんとスタジアム建設費を提供したスポンサー「ありがとうサービス」の井本社長である。
低予算もさることながら、スタジアム建設としてはあり得ないスピードをもって、この事業は進められている。
2015年初めに井本社長がスタジアム建設について市議会議員にプレゼンし、理解を得ると、同年末には議会を通過。
2016年に着工し、今年8月に完成。9月にこけら落としともなるJFLの公式戦を計画している。それでも当初計画よりも半年程度遅れたというのだから驚きである。
さらに3億円という低予算。
J3対応の収容人数5,000人のスタジアムが更地から作って、わずか3億円でできてしまうのだ。
公共事業ではまず無理な数字。
これも井本社長の熱意で、地元の建設業者などを説得し、協力を得て、ギリギリの工費が実現したことによる。さらに地形をそのまま活かすなど、随所に建設コスト削減の工夫も見られる。
為せば成る、まさにこのことば通りで実現されたスタジアム。
名前もステキだ。
「ありがとうサービス.夢スタジアム」
お話しの後、矢野社長自ら建設現場に案内くださり、場内を1周、諸室も見せてくださった。
ちょうどこの日芝生の植え付けが行われていた。
まさにこれから誕生するスタジアム。
9月のこけら落としの日を想像すると、なんだか私たちまでワクワクしてしまった。
まさに地域の夢がかたちとなったスタジアム。
地域と共生し、全国、世界へはばたこうとしているFC今治のムーヴメントから目が離せない。
興奮の中、我々は今治を後にした。
今日もまた御縁に感謝☆
今治から松山へ戻り、ホテルへチェックイン。
せっかくなので、ホテルのシャワーではなく、道後温泉本館にひとっ風呂浴びに行く。
宮崎アニメの名作「千と千尋の神隠し」の銭湯のモデルにもなったと言われる本館。
まさにレトロな雰囲気で、身も心もほっこり温まった。
行き帰りの松山市電もまた情緒ある。
風呂の後は松山市街で角田さんたちと前日の決起大会。
これまたステキでリーズナブルな居酒屋で、サッカー談義に盛り上がった。
サッカーに携わったからこそ得た御縁。このひととき。
明日の愛媛FCレディース戦、必ず勝利して帰りたい。
[WALK:-]
- 21/07/29 17:21 by やまちゃん
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