[2014/09/15|街づくり] 輪廻のラグランジェ展千秋楽 トーク&交流イベント
[写真:ラグりんカーもお目見え
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[写真:良い天気
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[写真:なんと行列が!
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[写真:急遽市長にも挨拶をもらう
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[写真:会場は超満員
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[写真:ジャンケン大会も盛り上がった
DSLR-A350 18.00 mm ISO1600 1/80 sec f/9.0
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[写真:な、なんと、アフレコ台本のプレゼント!
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今日は祝日の大安であったが、神社に無理を言って、私は「輪廻のラグランジェ展 千秋楽 トーク&交流イベント」に朝から入る。

実質10人足らずのメンバーで活動している輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会だけに、あまり熱量の求められる企画はできない。
だが、推進委員会のメンバーの一人でもあり、アニメファン、ラグりんを愛する郷土資料館の誠さんが実現させてくれた、まさかの鴨川市郷土資料館での「輪廻のラグランジェ展」を応援しないわけにはいかない。
というわけで、企画したのがこのトーク&交流イベント。

予算のない中、残念ながら声優さんなんて呼べない。
いろいろと考えた結果、いつも手弁当で協力してくださっている監督をお呼びし、トークとファンとの交流を行ったらどうか、という内容に行き着いた。
鈴木監督にお願いしたところ、快くOK。
さらにラグりんまつり2012で御縁をいただいた、いまや“聖地巡礼”研究の大家となった岡本先生にもオファー。快諾くださった。
さらにサプライズで製作委員会、ジーベックの千野プロデューサーも飛び入り参戦してくださることになった。
声優さんや歌手が稼働するイベントと違って、内容的にはある意味地味かもしれないが、実は豪華な顔ぶれ。
特にコアなファンにとっては興味深い内容になるのではないだろうか。

ただ、放送終了から2年が経とうとしている中で、はたしてどれくらいのファンが集まるのかはわからない。
派手なイベントではないから、おそらくは30人くらいじゃないか、という今思えば超悲観的な入れ込みの見立てをしていた。
ところが、その予想は良い意味で大きく裏切られることになる。

正午過ぎ、パネラー全員が集まり、食事をしながら打合せ。
と言っても、今日は台本無し。
文字通りのフリートーク。行き当たりばったりでどこに話がいくかもわからない、ある意味超ゆるゆるな進行となる。
てなわけで、打合せは10分程度で終了(笑)
これでいいのか!!(爆)

開場の午後1時前、な、なんと、外に行列ができていっているではないか!!
午後1時、開場とともに受付順にファンが会場へ続々参集。
開会30分前の午後1時半には事前に告知していた60名の定員を裕に超え、プレゼント用のタオルを販売ブースから供給してもらう事態に……。(それでもタオルは最終的に足りなくなった。ゴメンナサイ……。先着60名と一応うたっていたので許してください)
な、な、なんと!104名ものファンが集結した。

会場の文化財センター学習室はおよそ80名収容のスペースのため、もうカオスな世界。人口密度はすさまじく、丸椅子も追加で出したが、それでも座りきれず、申し訳ないことに床に座って見てもらう参加者も出た。
中には廊下から聴いたいたファンもいたようだ。
ある意味、入れ込み予想が甘かった(^^;;;

しかしながら、放送終了から2年経ち、巷ではそろそろ終わるだろうなどと揶揄されている本プロジェクトであるが、この内容のイベントにこれだけのファンが押し寄せるとは恐れ入った。
まだまだやれることはある!そんな元気を逆に我々がもらえる機会となった。

郷土資料館の方も今日の入場者数は150名を超えたそうで、これは異例の数とのこと。
輪廻のラグランジェ展全体でも1,500名を超える来場者を記録し、夏期の特設展の記録を大きく塗り替えることになった。

そんな異様な熱気の中、午後2時、オンタイムでいよいよスタート。
まずは突貫工事で作ったオープニングビデオを上映。
そこで思い切って、NHK「クローズアップ現代」のシーンを抜粋して使わせていただいた。
別に番組を非難したり、批判したりという意図ではなく、「ラグりんと鴨川のこと」を語る時は避けては通れないトピックであり、単に逃げたくなかったのだ。
まさに「逃げるな!攻めろ!!ジャージ部魂!!!」

オープニングビデオだけでも、おそらくは鴨川の気持ち、今回のトーク&交流イベントの覚悟というものを多くのファンに感じてもらえたのではないかと思っている。

オープニングビデオの後、趣旨説明をして、パネラー入場。
鈴木利正監督、千野孝敏プロデューサー(サプライズ登場)、岡本健先生、高橋誠さん(郷土資料館)の豪華なパネラーが集った。
そして、最近イベント屋とも、司会屋とも言われつつある、私が進行を務めた。

冒頭、なんと市長も飛び入りで見に来てくださったこともあり、これまた無茶ぶりでメッセージをもらう。
もはやなんでもあり、筋書きなど皆無(笑)

トークはいろいろありすぎて書ききれないが、放映前、鴨川がロケーションとして選定された経緯から始まり、推進委員会立ち上げのこと、鴨川はどんな取り組みをしたのか、放映が開始された後、ネットの反応について、さらに放映終了から現在、そして未来への展開について、もう本当にいろいろなことをトークした。
台本無しなので、みな自分のことばで、その場の即興で、本当の思いというものが発されていく。
進行を務めていた私ですら、聴き入ってしまった。

クローズアップ現代についても踏み込んだ話がなされた。
一番印象的だったのは制作現場としては全く気にしていなかったということだ。それよりも少しでも良い作品に仕上げようと、必死になっていたこと。
よく言われている、鴨川を聖地化しよう、などという意図は推進委員会はもちろん、制作現場にも皆無であったということも断言されていた。

2時間のプログラムであったが、終わってみれば2時間半。
しかも休憩無しのノンストップ。
それでも、会場をずっと見渡していたが、眠る人などほとんど見られなかった。

時折起きる笑い、さらに後半の時間をみっちりとっての質疑応答、サイン入りアフレコ台本、ジャージの本当に貴重な品のプレゼント(ジャンケン大会)とファンにとっても珠玉の時間になったのではないだろうか。

ラグりん特有の制作−地元−ファンのありえないほどの距離感の近さというものが改めて体現される2時間半ともなった。

トークの内容やイベントの感想についてはすでに多くの方がTwitterなどで発信してくれているので、そちらを見ていただければおおよそ理解できそうだが、たぶん本質はあの空間、空気感を現場で共有した人でないとわからないと思う。
私もいまだに興奮冷めやまぬ、という感覚である。

午後4時半、無事、トークイベントは終了。
撤収の後、午後5時半よりレストラン・キッズをお借りして、交流会に突入した。
こちらにも監督、千野Pが参加。
ファンの中に座るという、ファンにとってもありえない光景!
さらにプライベートで来てくれた、乘田さん、小林さん、原さんの制作現場のスタッフももちろん参加。
昨年9月の超地曳網打上げをさらに深化させた、実にすばらしい交流会が展開された。

予定ではこちらもスタッフ入れて30名ほどを見ていたのだが、なんと50名もの参加者が集まり、急遽レストランには会場設営を変更していただいての開催となった。(キッズさん、ありがとう!)

私も席をまわり、みなさんとお話ししたが、今日のイベントについて、みな一様に大満足のようすで、多くの方から「今日は鴨川に来て本当に良かった」「また来ます!」ということばをいただいた。

監督、千野Pはこの後の予定もあり、途中で帰られたが、その見送りの場では「もっとおもしろい企画やっていきましょう!」「またなにかやるときは声かけてください。協力します!」というこれまた力強いことばを残されていった。

我々の活動は2032年までは必ず続く。
途方もない時間スケールであるが、続けられるような気がする。

今日はトークの内容も然り、そして、こんな状況でもまだまだ多くのファンが集まってくれるという成果を目にして、輪廻のラグランジェと鴨川の取り組みは次のステップへ確実に進んだという確信をもった。

まだまだがんばるぞ!

交流会後、スタッフで二次会へ。
みな、同じ思いを共有した。
最高の仲間、最高の制作陣、そして最高のファン。
感謝感激。
本当に奇蹟だ。すばらしいことだ。


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- 21/07/29 17:21 by やまちゃん
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