な・に・ぬ / [2021/12/14] 芽が出て…

昨夜はそのまま千葉に泊まり、朝の列車で鴨川へとんぼ返り。
その足で市役所に直行し、他の役員とともに、市長を訪問して、ウェルスポの今後のことについて意見交換する。１時間ほど、市長とさまざまなお話しができた。

そのまま私はウェルスポ事務所に出勤。

夕方はウェルスポ理事会。
理事会ではここ最近の活動報告とともに、午前中の市長との面談について報告し、役員で意見交換を行う。

ウェルスポに限ったことではなく、全国の多くの地域スポーツコミッションで直面している問題は組織の自走化。
ただ、市民の健康づくり事業など、公益性の高い事業を多く担当するスポーツコミッションにとって、完全な自走化は不可能であるというのが私の持論である。むしろ、完全自走化を推し進めたら、市民からそれ相当の参加費などの料金を徴収する必要があり、フィットネス等を展開している民間事業者とのハレーションも起こってしまう。
スポーツを通じた市民の健康づくり事業などは、行政にとっても地域にとっても、将来的には医療費削減などの効果が期待できるものであり、未来に向けた投資であり、実は大きなものとなって経済的にも回収できる可能性も高い。
したがって、ここは公的な援助をしても推し進めたいものである。
そもそも、市民の健康寿命の伸長や、健康づくりによる地域の生産性向上は行政そのものが取り組むべき課題でもある。

ただ一方で、半官半民の組織としては、半分は自走化を果たす必要もある。
そのポイントとなるのは、ロゲイニングなどのアウター事業である。
特に個人向けではなく、企業・団体向けに販売展開できた時に組織としては安定的な収入にもつながっていく。
台風襲来、コロナ禍と苦労続きだったが、スタッフのがんばり、そして、つなぎにつないだ人のご縁により、ここ最近、アウター事業、しかも、企業・団体向けの案件が徐々に増えてきている。

ウェルスポはいよいよ種まきから発芽を迎え、次なる成長フェーズに入ろうとしているのだ。
ただ、そこで必要なのはやはり水と肥料。
つまりは「金」と「場」である。これは経営においても重要な要素。
ここを目下の課題として、市とともに解決しなければならない。
やることはあるけど、お金がない、場所がない、という状況なのだ。

逆にそこが注入できれば、ウェルスポは来年度大化けするかもしれない。
ウェルスポはベンチャーであると思っている。
スタッフもベンチャースピリットをもったメンバーが多い。
20年以上前にいなかっぺをゼロから立ち上げていったように、いよいよウェルスポも未来の扉が開かれようとしている。

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